昨日でメインジョブの期末監査も
一段落つきました。
一人最後まで残り、連結CFの
検討で会社の方とああだこうだ…

その会話の中で、連結に詳しい
その方が、私を「連結実務が分かる
実は多くない若手会計士」の一人と
認めてくださっている、と感じました。

嬉しいとも有難いとも感じつつ…
ふと、気付いたこと。

私が連結実務を叩き込まれたのは、
あのジョブだ!という明確な記憶。


…私は、そのジョブが本当に辛かった。
中でも忘れられないのは、一年目の
ちょうどこの時期、期末決算。

明らかにマンパワーが足りなかった
その監査チームで、現場主任の
三年目の先輩が、私の前にその会社の
有価証券報告書のCFを開いて言った。

「ほら、ここに『有形固定資産
取得支出』ってあるだろう?
今からこれを君にやってもらう。」

…わ、わたしが?!

一部上場企業、子会社10社程度、
海外子会社あり、決算期ズレあり、
関係会社間の固定資産の売買あり、
もちろん内部利益もあり、
少数株主持分あり、アップストリームあり。

今考えても、過酷なお言いつけです…。


ただし、その先輩は、まだ会計士補
にも関わらず、明らかにそのジョブを
回していましたから。
「年次に比して困難な仕事」
という意味では私よりもきつかった
のは、間違いありません。


で、私が次に受けた指示は、

「じゃ、頑張って」

との言葉だけでした。


過年度調書を見ても、専門学校時代の
テキストを見ても、何が何やら
全く分からず、当然丸っきり進まず。

丸一日ほどたってから涙をこらえて

「すみません、全く分からないので
何をどうすればいいか教えてください」

と頭を下げたあの時のこと、
今でも鮮やかな記憶として残っている。


…そして、その時の苦しみや
経験があるから、今、私は、
パート勤務でも会社の方にも
受け入れてもらえる会計士に
なれたのかもしれない。


「仕事」って、なんだろう、
私にとって…。

最近、そんなことをよく考えて
いるので、何だか大切なことを
思い出した気分です。