今年3月に新曲をリリースしてから、
約10年活動を休止していた原因が、
「痙攣性発声障害」の発症・治療の時間だったことを
TV・ラジオ出演や新聞・雑誌の取材で
お話ししてきました。


反響が大きく、同じ病と闘っていらっしゃる方からの
メッセージやお手紙をたくさん頂いています。
治療に関するご質問も多く、
出来る限りお答えしたいのですが、
症状・治療法は、個人差もあり様々です。



「痙攣性発声障害」は、耳鼻咽喉科のお医者さまなら
どなたでも知っているという病ではありません。
実際、私が発症してから病名がわかるまで、
いくつもの耳鼻咽喉科を渡り歩き、
約5年の歳月がかかってしまいました。



「痙攣性発声障害」と思われる症状が出た場合、
音声外来のある耳鼻咽喉科で診察を受けられることを
お勧めします。

※「痙攣性発声障害」の症状、
  診断・治療が出来る病院は、
  こちら  をご参照ください。
  (交流が出来た、発声障害患者会のHPです)



また、病名がわかったからといって、
治療ですぐに治るという種の病でもありません。



いつかは治ると信じること。
その上で、気長に病とつきあう覚悟をすること。
出来る限り、ストレスを軽くする工夫をすること。


治療とは別に、私が心がけてきたことです。
文章にすると、簡単になりますが、
これも簡単なことではありません。
現実をしっかりと受け止めること。
何事においても、大切なことなのだと思います。



歌えなくなったことで、交流がなくなった人が
いることも事実です。

心が折れそうになったこと…
何度もありましたが、
そんな時でも変わらすにいてくれた
家族や周りの方々に支えられて、
乗り越えてくることが出来ました。

見守ってくれること、手をさしのべてくれること。
お金で買うことが出来ない 人の温もりが、
どれだけ有難いものを、実感しました。



心構えは大事ですが、
決して頑張らないでください。
弱っているときに頑張ると、
空回りしてしまいますから。


どうにかなるさ!
そう思えたとき、自分を縛りつけていた何かから
解放されたようで、
回復に向けて前に進むことが出来たように思います。



この10年。
歌うことが出来なかった時間。
思い通りにいかないとき、
それも何か意味がある。
そんなふうに考えることが出来る今。
人として、少し成長出来たような気がしています。



個別のご質問については、時間の許す限り
お答えしていきたいと思っていますが、
すぐにお返事出来ないこともありますので、
どうぞご理解下さい。