形になっていく。

レコーディングまでの工程。
事務所、レコード会社、原盤出版の関係者が
意見を出し合い、作品を発注し、出来上がってきた
作品を検討する。

レコーディングの場面で、急きょ歌詞やメロディーの
変更…なんてこともある。

この一週間、様々な意見が飛び交っていた。
結果、曲の部分的な手直しをお願いすることになった。
作曲して下さった思いがある。
一部分であれ、手直しの依頼である。
気分を害されるのではないだろうか…不安がよぎる。

私の不安は、浅はかなものだった。
快諾して下さり、全体のバランスが崩れないように、
見事な手直しが施されてきた。




自分の歌唱に対して、あれやこれやと
意見されることは、決して気持ちよいことではない。
どか~んと凹むこともある。
でも、勘違いしてはいけないのは、
趣味で歌っているわけではないということ。

声の響きや、表現方法。
自分で良いと思っても、聴く側には
同じように伝わらないことが良くある。
プロである以上、指摘に応えることは
当たり前のことだと思っている。

頭では、良くわかっている。
考え過ぎてはいけないことも。

私自身の思いもある。
それがなければおかしいし、全面に出過ぎてもいけない。
客観的な判断が要求される。




詞・曲をお願いした、先生方の思いが伝わってくる。

感謝の気持ちを込めて…
心そのままを、声にしよう。

自分との戦い…
いよいよ始まる。