【FF14で物語】不思議の国のアリス【第4話】 | みひろんのえふえふらいふ♪

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Mana、Gaia、Elementalの3DCにキャラがいます
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※ この物語は「不思議の国のアリス」を元にオリジナル要素を加えて書いています。実際の「不思議の国のアリス」と展開が異なりますのでご注意下さい。

 

前回のお話はこちら

 

 

 

 

アリス「はぁー…おかしいなぁ…」

 

アリス「目に見えてたからちょっと行けばいいと思ったのに…」

 

アリス「いくら歩いても塔に近くなった気がしないんですけど?…」

 

アリスはチェシャネコに教えられた塔に向かって歩いていましたが、いくら歩いても一向に塔へ近づいてる気配がないことを不思議に思っていました。

 

アリス「もー疲れちゃった…」

 

アリス「チェシャネコさんから貰ったお守りがあるから魔物は襲ってくる心配は無いけど、さすがにこんなとこで休む訳には行かないし、どこか休めるとこ無いかしら?」

 

キョロキョロと辺りを見回してみると少し向こうに灯りが見えました。

 

アリス「よかった、人がいるみたい。ちょっと休ませてもらおう。」

 

 

トントン。

 

アリス「ごめんくださーい。」

 

アリスは玄関の扉をノックしましたが返事がありません。

 

アリス「灯りはついてるから誰かいるはずよね?」

 

トントン。

 

アリス「ごめんくださーい!」

 

???「はーい♪」

 

声は裏庭の方から聞こえてきました。

 

???「そちらから周れるのでどうぞー♪」

 

 

アリス「お邪魔しますー」

 

 

???「いらっしゃい♪ようこそ私の自慢の庭へ♪」

 

 

帽子屋「私はここで帽子を作ってる帽子屋だよ♪丁度午後のティータイムを始めるところだったんだ♪」

 

アリス「あ、すみません。お邪魔しちゃって…私はアリスといいます。」

 

帽子屋「いやいや気にしなくていいよ、むしろお客さんが来てくれて大歓迎さ♪」

 

帽子屋「ささ♪こちらへどうぞー♪」

 

 

アリス「ありがとうございます♪」

 

帽子屋「私も久しぶりのお客さんで嬉しいよ♪」

 

 

アリス「ほんとに素敵なお庭ですね♪」

 

 

帽子屋「ふふ♪一仕事終えた後ここでのお茶の時間が毎日の楽しみなのさ♪」

 

 

 

帽子屋「さて、アリスはどのお茶がいいかな?」

 

アリス「わあ♪色んなお茶があるんですね!」

 

 

 

帽子屋「ふふ♪趣味で色んなハーブも育てていてね♪お茶にあわせるといい香りなんだよ♪」

 

 

 

アリス「うーん、迷うなぁ…。それじゃ帽子屋さんのオススメで♪」

 

帽子屋「かしこまりました♪」

 

カチャカチャ…

 

シュー…

 

トクトクトク…

 

…コトン…

 

帽子屋「さあ、どうぞ召し上がれ♪」

 

 

アリス「あ…、この香り…」

 

帽子屋「ラベンダーティーだよ♪私のお気に入りの一つさ♪」

 

アリス「…」

 

アリスはラベンダーティーをじっと見つめたまま、うっすらと涙を浮かべていました。

 

帽子屋「おや?どうしたんだい?もしかしてあまり好みじゃなかったかな?」

 

アリス「…ううん、違うの。私も大好き…」

 

アリス「私の村でもラベンダーのお花畑があって、いつもそこで本を読むのが大好きだったの…。ちょっとそれを思い出しちゃって…。」

 

帽子屋「そうか…。それはすまなかった…。」

 

アリス「あ!違うの!私がちょっと感傷的になっちゃっただけ!帽子屋さんは全然悪くないよ!」

 

アリス「ごめんね、せっかくのお茶が冷めちゃうね。いただきます♪」

 

コク…

 

アリス「あぁ、すっごく美味しい♪」

 

帽子屋「ふふ、ありがとう♪それじゃ私ももう一杯いただきますか♪」

 

 

 

それからしばらく二人の楽しそうな笑い声がお庭に響いていました。

 

 

アリス「ふー、ごちそうさまでした♪」

 

帽子屋「どういたしまして♪」

 

アリス「さてと、私そろそろ行かなくちゃ。」

 

帽子屋「え、あ、うん…。そうだよね。」

 

アリス「ごめんね、まだおしゃべりしていたいけど…。」

 

帽子屋「仕方ないさ…。出会いがあれば別れもある。」

 

アリス「ありがとう、ほんとに楽しかったよ♪」

 

帽子屋「ああ、私も♪」

 

 

帽子屋「アリスが早く帰れるように祈ってるよ。」

 

 

 

アリス「ありがとう、帽子屋さん。」

 

アリスは別れを惜しみながら再び塔へと歩きだしました。

 

 

----- 第5話へ続く -----