元義父、実母の葬儀を滞りなくつとめさせていただいてきました。

 

元義父のお通夜、私は離婚した側でしたし、親族でもないので、

控室にも行かず、末席に座らせていただきました。

 

告別式の時も、開始時間前に一人座っておりますと、

元義母が来て、元旦那から、私の実の母が亡くなったことを聞いたのでしょう。

私に話かけてくれたのをきっかけに、いろいろと話をさせていただきました。

元義母は、お通夜の時には、前で参列者様を元義妹さんと元義弟の奥さんと

3人でお迎えしておりましたが、告別式の時には、

「前に座りたくない。」と、言っておりまして、

元義弟さんの息子が来たので、

「悪いけど、前の席まで連れて行ってあげて。」と、連れて行ってくれましたが、

やっぱり嫌がったのか、違うところへ座りに行っていました。

そこへ、元義妹さんが来たので、

「お義母さん、前に座りたくないって、言ってる。」と、伝えました。

 

元義妹さんは、前の方へ行って、お母さんを促していましたが、

「もういいわ。」と、元義母が言ったのでしょう。

一つ椅子をなくして、元義弟さんの奥さんと元義妹さん2人で座っていました。

ふいに、元義妹さんが席を立って、どこへ行くのかと見ておりましたら、

私の所まで来て、

「みひろさん、前に来て座って。」と、言われました。

私は、

「え!でも、もう私は〇〇家、離れた人間なのに。」と、伝えたら、

「いいからいいから、座って。」と、連れて行かれました。

そうしたら、上座を空けられて、そこへ座るように促されました。

喪主が元旦那でしたので、長男の嫁、元ですが、その席を空けてくれたのでした。

離婚してもう10年以上。

知らない人からすれば、あれは誰?ってなっているだろうな、と、思いながら、

少し居心地が悪かったですが、座らせていただいた限りはと思い、背筋を伸ばし、

対応させていただきました。

元旦那とは、14歳の年の差があり、元義弟とその奥さんは同じ年で12歳上、

元義妹は6歳上と、長男の嫁でありながら、私は一番下だったのでした。

少し前、ちょっとした出来事があり、私が元義妹に叱咤したことがあって、

プライドの高い義妹は、私に会うことも話をすることも避けていたのだと

思います。

そんな中、私を上座に座らせてくれたのでした。

 

生前、亡くなった元義父が、施設から一時帰宅で、元旦那の家に来た時、

私もそこにいて、元義父が、

「みひろか。よく戻って来てくれた。ありがとうありがとう。」と、言って

くれ時があって、

元義父が私をその席に座るようにしてくれたのかも知れないな、なんて

思いました。

本当なら、離婚して出ている身、そんな所へ座れるなんて思いもしませんでした。

突然のことで、驚かされましたが、ありがたいこととして受け止めました。

 

 

実母のお通夜の前、時間前に控室に行きましたら、身内が集まっていて、

父の弟家族も来てくれていて、

「ご無沙汰しております。お変わりないですか?」と、挨拶をさせて

いただいて、話をしていましたら、その前に、姉が座っていたのですが、

す~っと席を外して行きました。

こんなものよね、って思いました。

妹はあっけらかんとしていて、

「今、どこで住んでるの?」とか、

「離婚してたっけ?」と、とんちんかんな質問とかをされ、

「住んでいるところは、内緒。離婚した時、メールで伝えたじゃんか。

そしたら、はあ?何してんの!」って、返信きたじゃん。」って伝えると、

「え?そうだったかな?忘れたわ。」と。

おいおい、もう10数年前の話だぞ、と。。。(笑)

姉との確執も伝えると、

「え?知らんかったわ。何も聞いてないし。もうそんなんいいじゃん。

いつまでも怒っていないで。ずっと長い間、ママの面倒見て来てくれたし、

そこは感謝せんと。」と。。。

 

昨日、元義父の葬儀へ出席したことを伝えると、

「私なら、離婚してたら、絶対行かないわ。律儀やな。」と、言われました。

ああ、そうなんやね。

そういう風に考えるんだ。

と、そこは私とは違う心なんだなって思いました。

そんなこんなで、それぞれの子供たちも10年以上ぶりの再会で、

わいわいがやがやしておりました。

 

お通夜が終わって、心を決めて、私から姉に話かけました。

「戒名、可愛い名前つけてもらえてよかったじゃん。長い間お疲れやったね。」と。

 

お通夜が終わって、私と子供たちは帰りましたが、姉と妹が残ってくれたので、

私のこともいろいろ話をしたのでしょう。

今日は、普通に話をしてくれましたし、私も普通に接することができました。

 

元旦那の方の家族、実家の方の家族、こういうことでもないと接することが

できなかったと思うし、私が今まで、どちらの家のことでも、精一杯つとめさせて

いただいていたことが、今日、晴れたのだと思います。

 

実家の方は全員霊感持ちなのですが、特に強い姉の上の息子は、

「今朝、おじいちゃん(亡祖父)がおばあちゃんの棺の前に来てたよ。

声も聞こえる時があるけど、今日は何も言ってなかったわ。」と、そう教えて

くれました。

「そっかそっか、同じ13日だったしね。お迎えに来てくれたのかもね。」と、私。

「最近、おじいちゃん暗い顔していたから、しんどいのかと思ってたわ。」

 

こういう話は実家では、当たり前です。

妹だけは、見えていても見えていない、と否定したがるんですけどね(笑)。

 

4日間、大変でしたけど、無事、終わりました。

 

49日の法要も、実家の方は呼んでくれたので、もう確執は取れたという

ことでしょうか。。。

 

気が重いな、と、思いながら、行かせてもらった実母の葬儀でしたが、出席して

よかったです。

 

4日間はおかげさまで、いいお天気に恵まれ、心も晴れやかに

送らせていただくことができました。