「みにゃさん・・○○会社の展示会いつ行きますか?」


ともちゃんに聞かれてカレンダーと睨めっこしていると・・


「あ・・みにゃさん。ポコ君が木曜日行くから一緒に行ったらどうですか?」


「うん。それでもいいよ。ともちゃんはそれで大丈夫?」


「あたしは火曜日に行こうと思うし、ポコ君ならきっと色々説明してくれると思いますよ。」


「うん。そうだよね。木曜日なら大丈夫だから。。じゃぁその日にするね。。」そう言うと


「あ、それなら僕もその日に行ってもいいですか?」って異動してきた後輩の石君・・


そうして展示会には石君の運転する車で、ダーとあたしと3人で行く事になった。。


あたしが後部座席に乗り込むと助手席のダーは


「みにゃさん。車酔いは大丈夫ですか?」っと声をかけてくれた・・


その頃あたしが、すぐに乗り物酔いをしていたのを覚えていてくれたらしい。


「うん。酔い止めのお薬も飲んだから大丈夫だよ。ありがとうね。」


そうして車が走り出すと・・


あたしが黙ったまま、ぼんやり窓の外を眺めていたからなのか


「みにゃさん。。どうしました?酔っちゃった?」って


心配したダーは・・そう声をかけてくれた。


石君もバックミラー越しにあたしを見ると


「運転中でも気分悪くなったらすぐ止まるから言ってくださいね。」って声をかけてくれた。



今から向かう会社には


いつの間にか連絡も途絶えていた男友達がいて・・


何人かの仲良しの友達がみんな結婚や転職で辞めてしまう中で


彼ははまだ頑張ってたはず・・

その日は何となく又会える予感がしていたのもあって・・


窓の外を見ながら静かにそんな事を考えていたっけ・・


「ありがとう。ちょっと考え事してただけなの・・ごめんね。」


そう言って笑顔をみせると


今度は2人の仲良しな会話に耳をむけ、のんびり聞いていた。



会場に着いて3人共にゆっくりペースで展示会を見て行く。。


ダーは一緒に回りながら色々と説明をしてくれて


その説明がとても解りやすかったので


「一緒に来て良かったな」って思った。


見学が終わって3人で休憩室でお茶を飲み話していると


遠くに友達の顔が見えた・・


お互いに目があって久しぶりだね。。て微笑むと


あたしはなんとなく2人に知られたくなくて・・


お茶を取りに行くふりをして、さりげなくその場を離れ彼に近づく


「みにゃちゃん・・久しぶりだね。来てたんだ・・」


「うん。本当に久しぶりだね。ちょっと会えるかなって思ったけど。本当に会えたね。」


「1人で来たの?」


「同僚と3人で来たよ・・」


そんな当たり前のような小さな会話をした後。。


「この後は?また会社戻るのかな?」って彼。。


「この時間からは帰らないよ・。直帰するつもり。」あたしは笑ってそう言うと


彼も微笑んでいる・・


この笑顔にホッとして


「じゃ。またね。」ってお茶を持って2人の元に戻る。。


懐かしい友達に会えたけど。


もう2人で会う理由もない。。


久しぶりの元気な彼の顔を見れたから、あたしはそれで満足だった。



でもしばらくして帰ろうとすると


また彼が近づいてくるのが見えて


あたしは今度はお茶を片付けるふりをして2人から離れる


「今日。待っててくれない。久しぶりに話したいし。」


「うん。でも。。」


「早く終わらせるしご飯でもご馳走するよ。。・後で連絡するから・・」


少し戸惑っていると・・


「みにゃさん帰りますよ~・・」ってダーの声。。


「は~い。ごめんねポコくん今行くね。」っと返事すると


「じゃ・・みにゃちゃん・・また後でね。。」って彼。


「うん。」


あたしは彼にむけて曖昧に返事をし・・


彼から離れて2人の元に走って戻った・・


そうして3人で会場を後にした。。