2006.4.16
緊張しながらあなたを探したら
あなたは約束の時間に約束の場所に居たけれど
一人じゃなかった
他の男と一緒に居たんだ
この日の前日
僕はあなたに誘われたんだ
一緒にお昼ご飯食べようよ
って
凄く嬉しかった
メッセンジャーのアドレスを交換して以 来
毎晩のように何時間も会話をしていた
共通の知人の話だったり
晩御飯のメニューだったり
時間にしたらもの凄く長かったはず
でも顔をあわせて話したことはまだ片手で足りるくらいしかなかった
あなたとの会話は初めてじゃないのに
緊張した
ただただ一人で会話のシミュレーションをしていた
2006.4.13
前日はメールをするタイミングが分からなかったり
あなたがメッセンジャーに現れなかったのもあって
一切あなたとの関わりは無かったんだ
その反面
マサシはあなたを常に探していて
あなたを含めた数人で食事に行ったり
毎日メールのやり取りをしたりで
随分楽しそうだったのを覚えている
今までの人生で感じた事の無い不安と
心の靄を感じながら
この日の夜にあなたと一晩話すことが出来た
パソコン越しの文字の会話だったけれど
僕にとってはとっても関係が深まった気がしたんだ
2006.4.11
突然のメールに驚きながらも喜んで
帰りの電車の中ではずっと携帯片手に
あなたとの繋がりに幸せを感じていたんだ
誕生日とか家族構成とか
好きな食べ物に音楽の話題
そんな些細な話題でさえ
本当に嬉しかった
メッセンジャーのアドレスも交換して
あなたとの繋がりは更に強くなったんだ
でも
このときの僕はまだあなたに恋心は抱いていなかったはず
女の子と関わる始めての機会に
ただ心を躍らせていたんだ
2006.4.11
この日は食後に解散したんだ
名残惜しかったけれど
マサシがあなたを想っているのは重々承知したから
僕はその場を立ち去ったんだ
でも
その直後に携帯が鳴って
こんにちは
ユキオくんの隣に座ってた人だよ
英語の時は楽しかったよ
今日はあんまり話せなかったね
また今度一緒にご飯食べようね
嬉しかったけど
これがスタートラインだったのかもしれない
2006.4.11
凄く戸惑った
僕の目をまっすぐに見つめるあなたが
手形の付いたサンドイッチを差し出している
とても変な感じだった
普通なら人の手形月の食べ物は食べたくも無い
でもとても嬉しくて
でも何故か周りが見てる気がして
僕は食べる事が出来なかったんだ
満腹だといって断った僕を見つめる
あなたの瞳がとても寂しそうに見えたのは気のせいか
僕は心を痛めたんだ
でもこれがきっかけで
あなたとの接点が
僕にとっての生命線が生まれる
2006.4.11
ユキオはサンドイッチを食べていたんだけど
少食だからその日も一切れ残していたんだ
手作りのサンドイッチは不安定で
しばらくしたら崩れて見るも無残な形で皿の上に載っかっていた
それを見つけたあなたは何の迷いも無く
両手の指で力強く押し込んだんだ
パンに指の跡が付くほど強く
そして無邪気な笑顔で僕に差し出したんだ
まるで初めて料理を作った子供のような
裏も表もないんじゃないかって思うくらいの
純粋な笑顔で
どうぞ
って
2006.4.11
マサシとユキオは数少ない大学での友人で
ユキオにはあなたの高校時代からの友人で
マサシにいたってはあなたに恋をしていた
ユキオはマサシに協力する形で良くつるんでいたのを覚えている
この日僕は昼休みに一人食堂で食事をしていたら
偶然マサシ達と一緒にあなたがやって来たんだ
僕に気づいたあなた達は声をかけてくれて
一緒に食事をしたんだ
嬉しくて嬉しくて
もともとうるさいほど喋る僕はその日
一段とたくさん喋ったんだ
みっともないなって自分で感じていたけれど
あなたの笑顔はそれ以上に魅力的で
僕は一人喋るのをやめなかった
2006.4.10
あの時のあの講義に隣に座ったあなたの事は
今でも服装ですらも鮮明に覚えていて
あなたにとってはただの日常で
でも僕にとっては久しぶりの女の子との会話で
楽しく会話したかったから
教授のジョンに幾度と無く質問して場を盛り上げたつもりだったんだ
そんな空回りのおかげかあなたは笑顔で
僕は凄く満足したんだ
単純だけど女の子との会話は新鮮で
この上ない幸福な時間だった
講義の終わりとともにその幸福な時間は打ち切られ
その日の昼休みは心地よい夢から叩き起こされたような
虚無感に心を支配されたように一人呆然と
ただ呆然と座っていたんだ
でも大学の数少ない友人
マサシとユキオのおかげで
もう一度あなたと出会う
2006.4.10
5月生まれなのであと一ヶ月程度で20歳になるこの年の春
2年目の大学生活への倦怠感と
新しく買った眼鏡の慣れない苦痛を感じながら
その年の初めての講義であなたに出会ったんだ
女性が少ない大学だから顔くらいは知っていた
でも直接関わるのは初めてで
今思えば一目惚れだったのか
なんであんなに騒いだのか分からない
でも何故か教授の指示で僕の隣に座ったあなたを見て嬉しくなった
その時はこれっきりの関わりだと思っていたけど
色んな偶然が重なってこの関わりは深くなっていったんだ
このときのきっかけは
ヘイ、ジョン
こんな一言だった
はじまり
もう全て話そうと思うんだ
あなたは良い想い出も悪い想い出も否定して しまったけれど
僕にはそんな事は出来なかったから
だからずっと黙してきた
今なら話せるしキミに話さなくちゃいけない
心から幸せを感じた8ヶ月間と
少し後ろめたさを感じた6ヶ月間のちょっとした想い出を
