苦節38年 | 行雲流水

苦節38年

昨日、自民党総裁選が終わりました。

 

9月中旬くらいまではプレジデント誌はじめ

 

多くの雑誌は小泉新次郎さん総裁ほぼ確定みたいな論調でしたが

 

選挙は投票箱の蓋が閉まるまでわかりません。

 

9人による選挙では高市さん、石破さんが決選投票に進みました。

 

それでも小泉さんは堂々3位。

 

将来のためにいろいろ経験を積んで言葉に重みが増していけば将来においても

 

総裁有力候補です。

 

悲哀だったのはビリの加藤元官房長官。

 

国会議員票が16票。20人推薦人がいないと立候補できないのに

 

16票。

 

5名分の離反があったことが明らかになってしまったことでちょっと残念。

 

ブービーの河野デジタル相も凋落を感じました。

 

前回3年前は岸田首相と決選投票をするくらいの有力候補だったのに

 

今からは下から2番目。無名と言われた小林議員よりの半数ほどしか票が集まってませんでした。

 

この人は発信力があると言われてますが、3年間で党員や議員に見捨てられた感があり、かわいそう。

 

お父さんの河野洋平さんが自民党総裁の時だけ旧社民党や新党さきがけの連立政権によって自民党が下野していたので

 

総裁就任さらに総理大臣就任は河野家の悲願だと思ているのですが、3年の月日は大きかった。

 

コロナワクチン担当やデジタル大臣で手掛けたマイナンバーの強引ともいえる手法や

 

トラブルがあったときの責任逃れのような釈明でメッキがはがれたというか薄っぺらさに気づいてしまったのでしょう。

 

総裁選の後負けた側の対立候補に党3役や重要閣僚から外してしまったり、役職から遠ざける「冷や飯食い」みたいな

 

立場に置かれることが多いのですが、国民からの反発が多そうな政策の担当閣僚に就け

 

徐々に人気を奪っていくという岸田首相らしい、緻密で陰湿な起用が功を奏したことになります。

 

今回の選挙ではキングメーカ‐とやらがほぼ機能しなかったように感じます。

 

小泉さんを推した菅元総理大臣もだめだったし、選挙前日に決選投票前夜に決選投票にすすむのならば

 

高市さん支持を打ち出した麻生太郎副総裁も、結局当てが外れた形。

 

影響力が低下するのは避けられません。

 

石破さんは安倍派でもないから森さんがシャシャリ出ることもないでしょう。

 

総裁選は終わりましたが

 

統一教会問題と裏金問題が庶民感覚ではまだ解決していないと思います。

 

衆議院選挙前にその疑惑や自民党離れを払拭できるかどうかが石破さんに課せられた使命。

 

衆議院選挙までのワンポイントリリーフかもっと長く総裁でいられるか、石破さんの

 

実力が試されると感じます。