機能不全 | 行雲流水

機能不全

昨日はNPT会議決裂という見出しが多く紙面を賑わせました。

 

この核拡散防止条約の再検討会議の草案がロシア一国の反対で全会一致ができなかったためにということらしいです。

 

会社でいえば役員から事業部長待遇の人が世界中から4週間も集まって、何の共同声明も発表できなかったということは

 

調査をしましたが、何も報告書が出せません。みたいな状況です。

 

成果ゼロでボーナスカットです。

 

前回7年前のときにも共同声明が出せなかったことから、NPT会議の存在意義について今回また議論は強まると思います。

 

ロシアがウクライナに侵攻中という戦時中の開催で結論が出せると思ったのか?

 

今の時代に全会一致の原則は適切なのか?

 

会の調整能力は果たして妥当なのか?

 

核拡散防止というのは理想に過ぎず、

 

現実には核を持った国に対してはミサイルも打ち込めず専守防衛が関の山だと思います。

 

組織が機能不全になれば、次の組織の発生を待つしかないのは歴史の反復性です。

 

日本の戦国時代でも20年ないしは30年くらいの間に、機能不全の調停機関が次々と退場していきました。

 

足利将軍家→細川管領家→三好政権(1549年)→織田政権(1568年)→羽柴政権(1585年)→徳川政権(1603年)

 

国際連合発足から70年余り、調整力を失ったのであれば次の組織に移行すべきときに来ているのかもしれません。