’８３年、ＴＨＥ ＡＬＦＥＥのオールナイトニッポンです。
高見沢さんと省吾のビッグアーティスト対談！
前回は、理想の朝食何？と聞いたところまででした～。
では続きをどうぞ。
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高見沢(以下、タカ） えー、神奈川県のマツオカオリさん、１７才。
ゲストリクエスト。ビッグアーティスト対談っていうことで、浜田省吾さん。もちろん相手は、高見沢俊彦さん。浜田さんの音楽に惚れこんでいる高見沢さんと浜田さんの音楽対談を、ぜひとも聞いてみたいと思います。お願いします。
タカ ということで今日は、浜田省吾さんをお迎えして、音楽対談を、
さっきからぜんぜんやってませんけどね。
省吾 （笑）
タカ 音楽対談をしてみたいと思いますけども。
浜田さんは、ギタリストとしてですね、憧れるギタリストとかいました？
省吾 ボクはー、ギターって、ほんとにバッキングっていう感じで聴いてたんでね、
よくそれほど詳しくないんだけど。
やっぱり最初のアイドルはジョン・レノンだったですね。
タカ あぁーなるほどねぇ。
省吾 だから、いつもソングライターであり、ギタリストであり、そういう人がすごく好
きだった。
タカ なるほどねぇ。
タカ 知ってる人いると思うんですけども、浜田省吾さんは、ほんと最初ドラマーだっ
た！っていうね。 多分知らない人もいると思うんだけね。
どうしてドラムをやろうと思ったんですか？
省吾 あのねー、大学に行ってる頃～
タカ 神奈川大学ね。
省吾 そう。大学に行ってる頃、すごいロックアウトとストライキが凄く多くて、お金
が あんまりなかったから、やることがないのね。そして、軽音楽部に友達た
くさん いて、だからやることがなくてドラマ叩いてたの。
タカ おー他にやることがなかったからドラム叩いててそのままいってしまった？
省吾 そのまま、ドラム叩いてて、愛奴っていうグループがいたんだけど。
そのグループを作る時に、全員ギタリストだったのね。全員ギター弾いた
の。たとえば、 クロスビーなんかのコピーやったりなんかしたんだけど。
タカ そうなんだよねぇ。
省吾 もともと好きなのが、ビートのある音楽だったから、やっぱりドラムが欲しい
ねって。最初、ボクはキーボードやることになったのね。キーボードとドラム
が欲しい。じゃあ俺キーボードやるからお前ドラムやれよって。
で、そのドラムやる はずだったヤツが急に電話してきてね、「ドラム、なんか
向いてないみたい。」 とかって。（笑）
タカ はぁ～、急にドラムの人が、「ドラムやめた」っといってしまった！
省吾 そう。じゃあボクやるよってやることになったの。
タカ 意外と簡単に決まってしまったというか～。
省吾 そう、単純に決まったの。それから学校辞めて、必死でアルバイトして、
グレイシーっていう４万円ぐらいのドラムを買って。
そして、叩き始めて３ヶ月目ぐらいで、なんと吉田拓郎さんのバックになっ
ちゃったという。ガハハハ（大笑）
タカ やってしまったと！？（笑） かなり無謀な～。
省吾 無謀も無謀！そんなこと一言も言わなかったけどね、誰にも。
タカ あぁー誰にも？！もう昔からオレ、ドラムやって～。
省吾 昔からやってますみたいな顔してたんだけど、実は・・・３カ月ぐらいしか
叩いたことなかった。
タカ 拓郎さんのバックやってて苦労した曲なんてあります？
省吾 全部苦労したけど、落陽がどうしても叩けなくて。
あの人はどうしても落陽をね、やりたいっていうんだけど～。
タカ あれは、落陽（楽よう）っていうだけで、けっこうキツイんでよね、あれは
ね（笑）
省吾 ガハハハ（笑） タナカキヨシさんが叩いてるのね。
ベードラね、ﾃｭﾃｭﾃｭﾃｭﾃｭﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞっていっぱい入る上にね、
オカズもいっぱいあるわけ。もう全然叩けなくてね。あの人やりたかった
んだけど、ボクが叩けないがために、カットしました！
タカ カットしました！
省吾 一年間がまんツアーやって。（笑）
タカ でもうドラムを辞めてしまったと。そのドラム今どこにあるんでしょうね？笑
省吾 アハハハ、どこにあるんだろうね？（笑）
タカ それからやっぱり～、あのね、オレ一番聞きたいのわさ、バンドやって
て、それでグループに見切りをつけるっちゃおかしいけど～、ソロシン
ガーになろうって、その辺の感覚ってどう・・・？？
オレね、ソロシンガーってやっぱりえらいと思うわけ。オレらバンドの一員
でしょ？全部受けるんじゃなくて、３分の一じゃないやぱり？アルフィー
３人だから。でも浜田さんの場合ソロシンガーで一人でしょ？だからソロ
になろうっていったとき、そうとうな何かあったんじゃないかなって気はある
わけ。ケンカとかそういうことは関係ないけどさ。
省吾 うん。そういうことはなかったんだけど。
愛奴っていうバンドは広島で５人でやってて、井の中の蛙でね、オレたち
が一番進んでるんじゃないか！みたいな気持ちで東京へ出てきて。
ちょうどその頃ニューミュージックっていう言葉ができたんだけど。センチ
メンタルシティロマンスとか、山下達郎さんのいたシュガーベイブとか、
他にめんたんぴんさとかソーバッドレビューだとか、そういうグループがた
くさん出てきた時期で～。
タカ そうですねぇ。
省吾 とくに、シュガーベイブなんか、ビックリしたのね。スゴクしゃれてて。で、時
代はシティーミュージックとかファッショナブルミュージックとかいわれてる
時代で１６ビートがでてきて、クロスオーバーとかいわれてる時代で。
ビートがだいたい１６になりつつあって。ボクは、たとえばバッドカンパニー
のサイモンカープとかね。８ビートがスゴイ好きだったから、１６のビートって
いうのが全然楽しめなかったのね。
タカ あー自分叩いててね。
省吾 ドンッ・パッ・ドンドン・パッみたいなのがすきなんだけど、
ﾄｭﾄｭﾄｭﾄｭﾄｭﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾊﾟみたいな、全然ちっとも楽しくないわけやってて。
でも他のミュージシャンもそれぞれ好みがあってねバンドの中で。どんどん
そういった音楽に進み始めたんで～。
タカ あぁーいい意味で音楽的に、やっぱりこう違うことやりたいって思ったのが
一番の原因で～？
省吾 自分が一番やりたいのが、歌なんだなって思ってね。歌を歌いたいし、歌を
作りたいし。で、ドラマーっていうには、毎日何時間も練習しないといけない
のね。もう何時間も何時間も単純に、こういう（指で机をﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝと）パラリ
ドルっていうんだけど～。それをやらなきゃいけないっていうね。
タカ 流石に知っておりますな。パラリドル～。
省吾 そういうのが耐えられなくて。で、ネムの音楽院というところに、岡本敦夫っ
て、いまエイビズっていうのを作ってますけど～。
タカ あー藤丸さんと～。、
省吾 彼を引っ張ってきて、ドラムやってくれないかって。 当時、ヤマモトキョウジ
くんなんかもネムの音楽院にいたんだけど。そういう人たちを引っ張ってき
て、やってくれないかっていうんで、じゃあやりましょうっていうんで、ボクは
抜けて、ソロになったの。
で、やっぱり８ビートで歌ものっていうか、歌をやりたっかったのね。
タカ なるほどねぇ。やっぱり最初は寂しいっていうか、なんかあったでしょ？
そういうのないですか？
省吾 ん、ぜんぜんなかった。すごく、これで自分のやりたいことできるって。バン
ドにいると５分の１でしょ？決定権も責任も。それが自分の好きなことできる
なぁって思ったことのほうが大きかった。
タカ なかなか、なかなかおもしろい発言でございましたけども。
続けて次の質問にいきたいと思いますが。
タカ もし生まれ変わって女になったら、どんな女になりたいか？
省吾 どんな女になりたいか？んーー？
タカ とえば、松坂慶子のような女になりたいとかね。たとえば、松田聖子のよう
になりたいとか。どんなタイプの女が好きなんですか、浜田さんは。
省吾 やっぱセクシーな女の子がいいね（デレ）。
タカ セクシー？セクシーといえば、抱きたくなるような女。オレもっそうだけどね、
もちろん。
省吾 そうだね。（デレデレ）
タカ やっぱりそういうのがベストであると。たとえていうならば～？
省吾 ん～、たとえていうならば～。
タカ おー、これはみんな聞いとけよ～お前。これはくるぞ～はい！（ﾆﾔﾆﾔ）
省吾 昔のね～
タカ 昔の～？
省吾 すごく昔の、１６ごろの～
タカ そんな昔の？！
省吾 １６ごろのエリザベス・テイラー
１０代の頃の。 というのはね、陽のあたる場所っていう映画があるんだけど、その中のエリザベテイラーが、も
のスゴイ好きだった。
タカ あのイメージがあったから歌ができたっていうわけではないですね？
省吾 いやもちろんありました。
タカ あぁなるほどねぇ。そうですかぁ。
省吾 でも女になったら女がすきになっちゃうからまずいよね？(笑）
タカ 違う世界行っちゃうｗ
タカ 続けていってみたいと思います。
＜ｻｰﾌｧｰｷﾞｬﾙが好きだと聞いたんですが、どうして好きなんですか？＞
サーファーギャルが好きなんですか？
省吾 ？・・・・いや。そんなこと言ってねーよ。
タカ そんなこと言ってねーっていってるだろ、バカヤロー。笑
タカ そんなわけで次の曲行ってみたいと思います。バッドシート・・・？？？
省吾 あははは（大笑い）
タカ バックシートラブ！ごめんなさいっｗ バックシートラブ！
♪バックシートラブ
タカ えーっと、ステージの話をしてみたいと思いますけども。
はじめてソロになってやったステージって憶えてます？
省吾 はじめてやったのはね～
タカ 最初からバンドでやったわけでは？
省吾 最初は生ギター、でも一番最初はね、屋根裏ってあるでしょ？渋谷の。
タカ ボくらも出ました。
省吾 あそこでね、CBSソニーのコンベンション、お披露目ですね。放送局の人
とか、レコード店の人とかそういう人を呼んでやる、そういうのあるんです
けど。そこでが一番最初でしたね。
タカ 出た？
省吾 出ましたね。
タカ そうかぁ。
省吾 その後から生ギター１本で。えーっとね、北海道がまず最初かな。
北海道のライブハウス巡りっていうのをやったんですけど。
タカ ほぉ～、生ギター１本で？
省吾 生ギター１本で。Jの４５を一本でね。ライブハウス巡りっつったって、
まだライブハウスが整備されてない頃で～
タカ 意外とナグラみたいな世界で。
省吾 ほとんど酒場っていう感じ。そういうところで歌うとね、お兄ちゃん～あれ
歌ってよ！って言うと演歌だったりね。そういうのとかね、 矢沢永吉の
フィルムコンサートの前座とかね。すごいですよ。それとかね、フィルム
コンサートの前座って多かったね。矢沢永吉のと風のカップリングの前
にゲストでやるとかね。
タカ 意外とけっこうキツイですね。
省吾 おもしろいよ～。客席の右端が全部リーゼント、こっちが女学生。
タカ リーゼント対女学生ｗ むーずーかしいなぁ。そこで歌わけ～？
省吾 ＣＢＳソニー期待の新人、浜田省吾さんです！・・・(￣▽￣ﾒ）帰れやぁー
みたいな感じでね(笑）
タカ キビシイですね、ずいぶん。
省吾 そういうのを３年くらいやりましたね。 まぁでもそれはジョーダンで。
そういうのをやってて、でージャンジャンとか、モンドとか、ルイードとか。
タカ じゃぁ都内のライブハウスはほとんどやって？
省吾 ほとんどやったね。
タカ ロフトとか？
省吾 ロフトもルイードも。
タカ ガソリンアレイはやりました？
省吾 ガソリンアレイは出てないけど、友達のバンドのゲストで出たとか。
タカ じゃあアルフィーと一緒ですねだいたい。都内のライブハウスはほとんど
なめ尽くしたみたいな感じで。なるほどねぇ。
でもやっぱりロックシンガーっていうイメージが強いからね、生ギターもって
歌うっていう感じのは、早く自分の中で払しょくしたいと思ってたと思うん
ですけどね。
省吾 そうですね、甲斐バンドがジャンジャンでやった時に、甲斐バンドの前座っ
ていうか、生ギター１本でやって。
で、甲斐くんがね、「生ギター１本でロック歌うヤツがいる」っていうんで、
ラジオに紹介してくれたのが凄いうれしかったね。
タカ あーなるほどねぇ。
省吾 やっぱりオレ、ロックやりたかった、すごく。路地裏とかハイスクールロック
ールとか、ブルースっぽいものか、ロックっぽいものを生ギターでもやりた
かったの。やっぱ頭ん中にはね、すっごいビートが鳴ってたから早くバン
ドを付けたいと。
でも、結局最初は、今いっしょにバンドやってる町支くんっていうギターがい
るんだけど、次にきたのが２本の生ギターで。
それをやってた頃が、学園祭がすっごく多かったの。
学園祭を一年間に３０ヵ所とかね、そういう感じでやってて。で、その後かな、
徐々にバンドが付きはじめて、さっきいったカップヌードルの歌やって、
やっとツアーができるようになって。
タカ けっこうあれも前ですよね？もうね？
省吾 もう何年まえ？ ４年か５年くらい前かな？
タカ そうですよねぇ。
省吾 あれでツアーやっと、全国ツアーっていっても３６ヵ所ぐらいかな。
竹内まりやさんとジョイントとかね。そういうところによってはジョイント
だったりとか。ＰＡも持って歩けなくて、地元のＰＡとか照明借りて。
タカ なるほどねぇ。
省吾 で、’８０年のＨＯＭＥ ＢＯＵＮＤ出すまでそんなことやってたんだけど、
ＢＯＭＥＢＯＵＮＤ出したあとも～。
タカ あれでいきなりガラッという感じがー。
省吾 ツアーはかなり盛り上がってきたんだんだけど、やっぱり知名度はす
ごい低くてね、お客さんも地方へいくと、２００人とか３００人くらいで、
これじゃぁ、これじゃあツアーのスタッフも維持していけないしっていう
んで、やったのが、去年の武道館。
タカ なるほどねぇ。武道館の話はあとにしまして～。
去年は、１５０本くらいコンサートを～、ちょうど１５０でしたよね、確かね。
省吾 ちょうど１５０本。
タカ 正直言って、疲れるでしょ？
省吾 １２０あたりではすごく疲れた～。
タカ 日曜日が４回来たみたいな話きいたけど。
省吾 一回旅に出ると日曜が４回来るとかね。
タカ こまるね、あれはねぇ。そうかぁ。
省吾 それで、声がね、１２０ヵ所目ぐらいで声がでなくなって、３本ぐらいキャン
っていうか延期したのね。
タカ 意外とノドは強いっていうか、強い方じゃないですか？
省吾 ノドはすごい強い方だっていわれる。
タカ この間会った時は、タバコ控えてましたけど～
省吾 もういまは吸ってる（笑） あれはツアーの途中だったからね。
タカ もうね、みんな知ってる？もうハワイ行ってね、もう色は健康的にねぇ
この間会ったときは、もうけっこう疲れました～みたいな感じで死に
そうでしたけど。 もうけっこう楽しんできました？ハワイ
省吾 もうすっごい楽しかった～。
タカ バッチリ？
省吾 もうほんとに！ 夏がないでしょ？毎年いつもレコーディングやってるから。
だからね、夏をね取り戻そうと思って。
タカ ハワイ焼けの浜田省吾。
省吾 ハワイ凄いよ～。
タカ いい？（笑）
省吾 いこともいいんだけど、あのー、ワイキキあたり行くとね、コー〇ガール
とかスト〇ートガールがスッゴイのね～。
タカ パツキンの？
省吾 もう東洋、欧米、＊〇☆＊・☆+・・・
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タイミングよく（？）ここでテープチェンジのようで１分くらい切れてます。
後半話してた、ノドを痛めてキャンセルしたうちの、一回は水戸だったと思います。その公演、高校生の私たちは泊りがけで行ったんでした。
というわけで、ハワイの話はまた次回に～。