サイパンの話 | いつかもうすぐ♪浜田省吾

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浜田省吾さんのことを中心に、日常のちいさなしあわせを。



 
ラジオレポ第4弾 
『君が人生の時』 サイパン旅行編です。

前回の放送は、渾身のNEW ALBUMの紹介だったからか、ほぼ笑いなしの大真面目でした。

今回の省吾はちょっとテンション高めで、度々思い出し笑いしちゃってます。サイパン旅行、楽しかったのでしょう。いっぱいしゃべってます。


またまたすごーく長いですが、よろしければ、どうぞ。



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(OP ♪君が人生の時)

ちまたでは、インフルエンザとかね、受験戦争が猛威を振るっているわけですが
ボクの肌の色は・・・ 真っ黒なんですねぇ。
2年ぶりの完全休養をいただきまして、南へ南へと夏を求めて行ったんだけど~
まぁ結局一番近い、サイパンだったんだけどね。
いまはとてもリフレッシュして帰ってきてます。
今日も、ひとつ、付き合ってください。
浜田省吾 君が人生の時。

ってな感じでね、今日はサイパンの話なんかしながらいってみたいと思います。
1曲目! 山下達郎 ラブランド・アイランド~!イェイ!

(♪Loveland Island/山下達郎)
 

今日の1曲目。サンバのリズムに乗って~山下達郎 ラブランド・アイランド!
今日は夏の雰囲気でいきたいな。気分はもう夏。
なんかあったなそういうの。ハッハー

(♪二人の夏/愛奴)


でもねぇ~行くまでは大変だったんですねー。
8時に成田に集合。集合つったって、夢番地の花岡さんと行ったわけなんだけど
成田に行かなきゃいけない。集合っていうのは要するに、なんとかツアー、ハネムーンツアーに交じって行くわけ。そうするとスゴイ安いからっていうんで。せこいな。(笑)
ハネムーンツアーに交じりこもうっていうんで、ツアーだったわけね。

8時に集合。で、10時の飛行機なの。
で、前の日のっていうか、当然その朝のね4時・・5時までレコーディングしてたわけ。
ON THE ROADっていうね、先週かけたと思うけど。
あの新曲の録音を、前日のっていうかその日の5時までやってたわけ。
なかなか最後の詰めの詞とかっていうのが決まらなくてね
ON THE ROADが出来ないとアルバムが出ないわけだから、絶対に作らなきゃいけない。でももう飛行機は向こうで待ってる。

ディレクターの須藤君なんか、「浜田もう行くの止めるんだろう?行かないんだろう?明日やったら楽だぜー。」とかね、そういうこと言うんですが、絶対に行きたい一心で。
もう朝の3時くらいからボーカルダビングを始めたという、驚異のレコーディングをやって。
もう夢番地の花岡君は~、夢番地の花岡君っていったってわかりませんが。(笑)

これは中国四国地方のイベンターの一人なんだけどね。その人なんかもうスタジオのロビーのソファで寝てるわけ。オレはもう3時くらいに歌入れね。 「この~道の~♪」 あれですね。一生懸命うたを歌いまして、ヤッターって感じでみんなの拍手に送られてね。
みんな、「がんばったねー。いつも衝撃的なレコーディングの幕を終えるねー。」(パチパチ拍手しながら再現してる)
でもね、どっかね、楽しんできてくださいっていう雰囲気がないわけ。みんな「このやろ~」っていう雰囲気で、ボクと花岡君を送ってくれたわけ。(そんなこともうれしそう♪)

それから、オレたちは早朝のもの凄い寒い中、タクシ-をひろって。
花岡君は当然岡山から来てるわけですから、バッグを持ってね。ボクは自宅に荷物を取りに帰って、荷物はもうパッケージしてありましたんで、荷物を持ったらすぐそのタクシーに乗って、成田に向かった。

成田に着くと、さっきいったように、ハネムーンのパックですから、周りは全部新婚なのよね。でーこれがね、ものすごいカッコイイ、美人ばっかり、ハンサムばっかりのハネムーンのパックならいいんだけど、これがダサイ人たちばっかりなんですね。ほんとにこの夫婦長くやっていけるんだろうか?っていうような人たちばっかりいて。
ごめんなさい、一緒に行った人。

で、飛行機に乗ったわけです。
コンチネンタル航空っていうんでね。成田からいろいろ飛行機をみてますと、パンナメリカンとかね、JALとか、みんなジャンボなんだけど、ひとつだけもの凄いちっちゃい飛行機があるわけ。
「まさか花岡君、あの飛行機じゃないよねー?あれだったら、博多か、そのへんに行く飛行機だよね?あれじゃないよねー?」っていってた飛行機がボクらが乗った飛行機でして、まぁそれに乗ったんですが。

周りが全部日本人ばっかりで、ぜんぜん海外旅行に行くっていう感じがなくて。
ほんとは、また元に戻すと、サイパンではなくてニューカレドニア辺りまで行きたかった。オーストラリアのほうまでね、ほんとは。だけどそれに乗ると、何時間ぐらいかかるのかな?10時間くらいかかるのかな?
わずか一週間くらいしかない休暇なんで、飛行機の行き帰りで一日もつぶれてしまうのは馬鹿らしいっていうんでね、なんとか近いところにしよう。それにお金も安いし。
っていうんで、サイパンが決定したわけです。

で、サイパンに着くと、雨。ガハハハ(笑)
がっかりしましたけど~。
ボクらの頭の中ではー、寒い東京からパッと着くと、快晴でね、ウワーっと暑くて、いきなりもう空港で裸になって日に焼くっていうのを想像してたんだけど。おりたら、雨。
傘さして空港までね、入っていくわけですよ。
迎えのバスに中に乗りますと、日本からの観光社のね、出張員みたいな若い男の子がいて、「ねーこの雨止むかなぁ?」っていったら、
「いや、どーですかね、ずーっと晴れてたんですけど今日から雨なんですよね。」っていうわけ。グハハ(笑)
「だいたいこっちって雨降りはじめるとどれくらい降るの?」 「一週間ぐらい降ったらまたずっと快晴じゃないですか?」なんて言われて。

もうそれでガッ~カリしましてね、もうどうしようか?まーとりあえずいいやぁみたいな形で、「雨もいいんじゃな~い。」って。
もうみんな他のハネムーンの人達なんか、ほんっとに落胆した表情がありありとしてるから、なんとかエンターテイナーの浜田省吾としては、こう明るくしなきゃいけない!「こういうちっちゃい島だから、水不足っていうこともなくなるし、雨っていうのもなかなかいいよ!」なんていいながら行くんですけど、なんとなく寂しい。

で、着いたホテルがね、ハイアットリージェンシーホテルっていうとこで。
これはもうサイパンでベストのホテルですね。
ボクは昔、グアムにも行ったことがあるんですけど、グアムっていうのは、あそこに米軍キャンプがあるから、すごくいい砂浜、ビーチっていうのは全部将校クラブとか、米軍のキャンプで取られてるわけ。だから、グアムで一番いいホテル、グアムヒルトンっていったって、前はサンゴ礁で、砂浜は人工で潰してるんだけど、サンゴ礁の砕けた砂だから、足は痛いし、海に入るとサンゴ礁だからスニーカーかなんか履いて泳がないと足切っちゃうでしょ?おまけにナマコだらけ。

ところが、サイパンっていうのは、いい浜辺をホテルが取ってるんで、真っ白い砂浜で、延々300メートルくらいずっと遠浅ですね。足が届く。
そういったところに、ハイアットリージェンシーホテルはありまして。
で、それでもう報われたわけね。「よかったな。」 
テニスコートもある!雨でも一週間テニスやろう!みたいな感じで初日が始まったわけです。
2曲目いきます。 ロビーデュプリー ホットロードハート。


 (♪HOT ROD HEARTS /RobbieDupuree)



初日は雨だった。
とーころがね~、二日目からちゃんと晴れたんですねー!
うれしかったねー、朝ね、バッとカーテンを開けると、燦々と太陽が輝いてる。
それで、何をやったかっていうと、もう絶対に日本ではありえないような早起きしてるわけね。7時に起きてるわけだからさ。ガハハ(笑) 
前の日全然寝てないっていうのにさ、もう起きてるわけよ。
で、まず走った。砂浜をねジョギングするわけね。で、犬がいっぱいいてね、犬がついてくるわけ。ゾロゾロゾロゾロ。その中を走って。

で、9時ぐらいかな、帰ってきて。
毎日そうなんだけど、ホテルで食べると高いわけとにかく。なんでもかんでもめちゃくちゃ高いのね。税金まで付いてるでしょ。だから、向こうの人が住んでる、ハエがびにゃ~っと飛んでるようなハンバーガーショップにいって、ボクの大好きなペプシコーラとハンバーガーを食べるんだけど。
ちゃんと、日本みたいに紙にくるんであるとかそういんじゃなくて、ちゃんと自分ちで肉をこねて、ちゃんとフライパンで焼いて、パンに挟んで、レタスもほんとにこう、レタスって感じのレ・タ・スが挟んであって、で食べるわけ。これが美味いのね。
それから何をするかっていうと・・・・
まず、シボレ・カマロを借りましたね!
車を借りたんですよ。

みなさんご存知のように、僕は車を持ってても車の免許を持ってないっていう人間なんで。一応車は運転できる。で、向こうはあんま車通ってないんで、いいんじゃないかってことで。で、車を借りた。借りるときに、エイビスっていう全世界にある有名なレンタカーなんだけど、「ワッツカー モースト ルッキンググッド?」なんかいってさ(笑)、一番カッコイイ車貸してくれっていったら 「イェ~ シボレ・カマ~ロ」なんかいわれてね、「それそれそれ!」みたいな感じで、シボレ・カマロっていうのを借りたんだけど。
それがもう、ガソリンをばら撒いて走るような車で、びゃんびゃんモノ凄いガソリン代がかかったんですが。

それに乗って、ゴルフ場行くんですね。みなさん知ってるようにゴルフを始めたばっかり。労働者ゴルフってボクらは呼んでるんですが、そこのサイパンには二つゴルフ場があって、一つは日本系列でね日本の資本で出来てる、これはまだすごい新しいすごい良いコースなわけ。そこはわずか6,000円。日本だと2万円とか3万円とか、とてもボクらが行けるとこじゃないんだけど、そこは6,000円でゴーカートみたいな、バッグを乗せて走るね。カートを借りてクラブも借りて靴も借り6,000円で、一日中やってもいいわけ。いっくらやってもいいの。朝から晩までやっても6,000円なの。

おまけに、やってる人がほとんどいないのね。だから、あのものスゴイだだっ広いゴルフ場で6人か7人くらいしかいないから、もう好き勝手やってできるわけ。それでボクは凄く上手くなりましたね、ハッキリゆって。
で、スコアっていうのがあるんですが、まぁスコアゆっても知ってないとわかんないんだけど、初歩から中級ぐらいまで一気に上手くなっちゃたの。
一緒に行った花岡君っていうのが、ゴルフのボクの先生だったんですが、途中からもうボクが追い越しまして、それはそれは立派なもんでしたね。


で、もうひとつ、もともと古くからあるゴルフ場で、これは向こうの資本でやってるんですが、ここはもっと安くて19ドル。4,500円ぐらいで、やっぱり全部借りて一日中やってもいい。
ところが、さすがのんびりした島でしてね、ずーっと向こうにグリーンが見えるのね、さぁあそこまで打とうかなっと。
グリーンを見ると向こうに黒い影が見えるわけ。あれ?なんだろ?なんていうと、牛が出てるのねグリーンの上に!グハハハ(大笑い) 牛がモォ~と2匹ぐらい寝てまして、やっとグリーンまで届くと、牛の、これはブーシットですけど、クソが!クソだらけなわけ、グリーンの上が。グハハ

で、次のコースに行くと今度は犬が寝てるわけ。このやろー、ショートコースだから一発で乗ってもおかしくないっていうんで、「あの犬めがけて打ってやるぞ。」っていったら犬がね、 「こーこまで飛ーぶもんかー」みたいな顔でこっちを見てるわけですよ。
で、それ目がけてバカーンと打つとやっぱりその犬には届かなくて、とんでもない方向にボールがいくと犬が、「ふんっ。」みたいな顔でオレたちを見てて。
で、そこのゴルフ場には2度と行かなかったんですが。


そういった感じで、だいたい9時から5時くらいまでは毎日ゴルフ。それから帰ってきて、また安い安いハンバーガーショップを探して飯を食うわけです。で、そのあと、帰ってきたら、テニス!
テニスはね、ホテルにナイターの設備があって、これもやっぱり1,000円ぐらいお金を払うと、ラケットと靴とボールを全部貸してくれて、2時間ぐらいやれちゃう。

ボクはテニスっていうのは今までやったことがなくて、それも教えてもらいながらやったんですが、そこで香港から来た女子学生と知り合いになりましてー。その子は一人で、一人ではテニスは絶対にできないので、一人でラケットを持ってウロチョロしてたんでその辺を。
こっちも、たどたどしい英語でですね、「レッツ プレイ ウィズ アス」なんかゆっちゃって。グフフフ
一緒にやったらその娘がどヘタでね、ボールを拾いに行ってたほうが長かったんだけど。ひょっとして、恋のチャンスがあるかなぁ~なんて思ったら、やっぱり全然なくて、食事に誘ったら、「友達と一緒に食べに行くから~」なんかいわれて。

でも、とても親日っていうか日交、いう感じでがんばってきました。
そして汗を、とにかくテニスっていうのは、やってる人はわかると思うけど、めちゃくちゃとにかくテニスっていうのは汗をかくでしょ?
で、汗をかいたら、え~だいたい9時ぐらいまでテニスやって、それからプールで泳ぐんですね。

プールに入るとまた、こうねハネムーンばっかりですから、9時ぐらいになるとホテルのカーテンが全部いっーせぃに閉まってるわけ。なぜかわかるよね?( ̄∀ ̄) 
見事なまでにカーテンが全部閉まってるんだから。
で、ボクと花岡君だけ、だーれもいないプールで、月を見ながらね、バシャバシャ泳ぐわけです。
それも終わって汗も流して疲れ果てた、って感じで、今度はディスコ行くわけ。ホテルの。

ディスコで踊ってるのは、だいたい日本人っていうのはいなくて、地元の若い子たちが踊ってるんだけど、この子たちは、言葉が3つあって。チャモロ語と英語と日本語をしゃべれるんですが、だいたいみんなこの3種類しゃべれる。とくに大人の人は、日本軍がすっと駐留してたんで、もう40ぐらいの人はベラベラです日本語が。

若い子たちは英語が主なんだけど、ちょっと発音がおかしい。ま、こっちもおかしいんで、おかしい者同士話すとあんまり通じなかったりするんだけど。日本語は上場なわけ。
そのディスコに、やっぱり現地のバンドが入ってて。そこがミュージシャンの悲しさでね、すぐその音楽を聴くわけ。そうするとねめちゃくちゃ上手いの。ほんとに日本に連れて来たら、そのまますぐプロのバンドになっちゃうくらい、上手くて。

その中のギターの子と友達になって、「ボクもミュージシャンなんだよ~。」みたいな感じで友達になって。で、ビールとかね、向こうのトロピカルっていうんですか、カクテルなんか飲んでると、もう目がくっつきそう。だから隣でどんなに大きな音でバタバタやっても、夜ぐっすり寝て。
また信じられないことに朝7時に目が覚めるんだ、ちゃーんと。
しばらくこっち帰ってきてても早く起きてたんだけど、次第に10時になり、12時になり、もとへ戻ってしまった。

でも、すごいリフレッシュしたね。出るときは、もう二度とスタジオなんか来たくないって思ったし。だけど、わずか一週間海のそばにいるだけで、やっぱ人間って海と太陽の中から生まれてきたっていうだけあって。細胞からリフレッシュした感じで、また今は、いい曲書こうとかね、ステージがんばろうとか、こういう構成にしようとかっていうふうに思ってる毎日です。

さて、今日最後の曲です。
大瀧詠一さんで カナリア諸島にて。


(♪カナリア諸島にて /大瀧詠一)


向こうだいたい、乾季には雨が降らないってことなんだけど、けっこう降ってね、やっぱり世界の気候はおかしくなってるのかななんて、嫌だなって思いました。
カナリア諸島にて 大瀧詠一。



(ED ♪君が人生の時)


日本軍の戦争の爪痕が凄い残ってる島で、こんな美しい島でね、むなしく死んでいったのかなぁって思うと、ほんとに残念だったろうなって思いました。
浜田省吾 君が人生の時。



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はー長かった~。

最後まで読んでくださった方、いるのかな。(´・・`)
ありがとうございます。