流れるようなパスワークでバーレーンを翻弄した。後半10分、比嘉のスルーパスに反応した原口が左サイドへ進入。マイナス気味のクロスを上げると、駆け上がってきた扇原がダイレクトで先制ゴールをたたき込む。4分後には左サイドからのクロスを、逆サイドに走り込んだ清武が豪快にネットに突き刺した。
苦境に陥ることになったシリア戦の敗戦がチームを変えた。「ターニングポイントはシリアに負けたこと。みんなすごく悔しい思いをして、そこでチームが一つになった」と東。清武も「アジアの厳しさを知った。難しい状況だったが、すごく力がついたと思う」と振り返る。
2009年のU-20(20歳以下)W杯への出場を逃した悔しさも糧にした。「(世界大会)に出なかったといわれ続けるのが嫌だった」という権田を突き動かしたのは、「弱い世代」として扱われる屈辱だ。関塚監督も「『何としても世界大会に出る』という強い思いでチームに一体感があった」と感じ取っていた。
まだ見ぬ世界最高峰の舞台に挑む権利を獲得し、権田は「世界へ向けて前向きにやっていきたい」と心を躍らせ、関塚監督は「世界と渡り合うロンドンに向けた戦いのスタート」と表情を引き締める。若き日本代表の新たな挑戦が始まる。(奥山次郎)
