「おい、美高。大丈夫か?」
コクン、と頷く。
「もう・・・。私がいなくなれば済むのに・・。」
しょうがないな。このマイナス思考ときたら・・。
「じゃあ、お前の父さんなんか、俺が片付けてやるよ」
「蹴られただけで吹っ飛んだくせに・・」
痛いところつくなよ。
確かに、力の差はかなりある。
なんかの漫画のキャラクターか!って感じである。
今まで190cmとか描写してきたけど、下手すりゃ2m超だな。
すると、電話がかかってきた。
━━━━昌さんだ。
『夜分遅くにどうも。準太クン。』
「今どこにいるんですか?」
『気になる?クレアちゃん・・みーちゃんのお姉さんも心配してると思うけど・・』
「確かに、超焦ってたけど・・。何してるんですか?」
『今私たちはね。大学の友達の寮に居るの。嫌な予感がするから』
この『嫌な予感』が引っかかる。
「なんでそう思うんですか」
『そうだね。この地域の市長で、棚木駿っているでしょ?・・・・それが私の父。
最近、この街には不良が増えてきてるの。
それを読み取ってさ。
しかも、あの大豪邸の家の主人が狂ってるらしいから、危なっかしくて』
「だから消えたんですね」
『私たちがいない間は君たちの好きにしていいから。じゃぁ。』
耳に残る音が鳴り止まない。
好きにしてって言われても・・。
「作戦会議って事か?今日はここにいてやってもいいから・・・な?」
上目遣いで桜井が話しかけてくる。
あぁ、普通に喋ればただの乙女なんだろうに。
「泊まるって事か?」
「ま、まぁそうだな。そ、そんな目で見るなっ!一応、僕は貴様の主だからな・・!」
コイツの行動はよくわからんが、桜井はここにいるようだ。
さて。
「信吾!木田!起きろ!」
静かに寝る木田と、上を向いて寝る信吾。
髪の毛の茶髪具合から、パッと見ると姉妹みたいだ。
信吾が女に見えるせいで・・。
「ふにゃぁ~。ねむい・・」
あまりにも可愛い声で信吾が起きる。
「僕帰ろっかな~・・」
「信吾は帰るのか?」
「うん。美奈が・・・・。英美がいるかぁ」
英美とは、信吾の姉のことだ。
「僕・・。眠いぃ・・・。」
あくびをして、また寝てしまった。
それにしてもこの状況で木田、よく寝るな・・。
すると、修真が帰ってきた。
「何してたんだ?」
「全部聞いた。・・・・美高に何があったのかを・・」
美高が体をビクッと震わせる。
まるで「言わないで」と言っているようだ。
それとも、「山本はどうして話したの?」とでも感じられる。
「罰ゲーム・・。本当に罰ゲームだったんだよな?」
激しく頷く。
「本当ですわ・・。」
涙を押し殺しているのがわかる。
「美高・・・。山本片付けておいたから」
「へ?」
ダダっと外に出ると、横たわる山本が。
「み、美高にあんなことするとか信じられないから・・・。
そこは俺だろうが・・」
もしかして、修真って意外と俺様系?
そんなことより、この街は変わってきている。
変貌?いや、
革命だろうか・・。