3年に一度開かれる現代美術展「横浜トリエンナーレ」
会場が広範囲で、複数日にわたって見てもOKだというので、開幕前日に横浜市民ちょびっと割引の前売り券を買いました。
3日あれば回れるかな

1日目はなんと「お休み」
ミュージアムは月曜休みが多いし、ああいうイベントは無休だろうと勝手に思い込んでチラシも確認せず木曜に行った。
初歩的ミスにもほどがある。
美術館前の広場で、写生会眺めながらボンヤリ……
この情景もひとつの作品だと思っておこう。

2日目は桜木町から横浜美術館を振り出しに
クイーンズスクエア
馬車道はBankART KAIKO
旧第一銀行横浜支店
新高島のBankART Station
…を気力体力の限りに回って、足も頭も目も疲れまくりました。
ほへ〜〜〜〜

大きなテーマは
「野草:いま、ここで生きてる」
野の草のようにもろく無防備でありながら、しかしこうした状況をたくましく生き抜こうとするひとりひとりの姿に目を向けます
…ということなんですが、たくましく生き抜こうとする方々の現状をまず突きつけられるわけで、普段ナマクラに過ごしてる身にとっては、それだけでもうグッタリしてしまいますよ。

なんか殺伐とした気持ちになって、外に出てホッとする…
そういう展示が多かった。
芸術は魂の叫びだから当然なのだけれど。

現場のスタッフは皆さんとても親切丁寧ですが、会場が分散してるのに他の会場への案内掲示がそっけないとうか、か〜な〜り〜不親切。
地図見ながら自力でたどり着けと?
おんなじフェス仲間じゃないのかい?

3日目の黄金町バザールに至っては最寄り駅の改札を出る前に掲示すらない。
ギャラリーを見つけるまでがアートなのですか?
そこまでの元気はないのですが…

「世界のすべてがアートでできているわけじゃない」
そうですけど……
もうちょっと…ねぇ…

どこからがアートか、その境目に挑戦するのも現代美術の面白さですが、参加してるギャラリー内よりも、建ち並ぶ普通の家や工事現場のほうがよっぽどアートに見えるから不思議。
さすが黄金町。

横浜駅に戻って東口のポートサイドも少し見ましたが、この地区は「連携事業」無料展示だからかポスターさえなく、展示作品に腰掛けてフツーにひと休みしてる人もいて、これはこれで日常とアートが融合してるかと。
「再び都市に棲む」コンセプトにも合ってていい感じ。

連休前に見終わりたいなと思ったけど、さらに散らばってる所はもう無理かな
こちらのキャパも年々縮小してるせいなのかもしれませんが
「わ~何これ! なんでここまでするかな~(笑)」
とワクワクしてた頃が懐かしいです。
ちょっと寂しい。