検討し(遣唐使)

(89)(4)に戻す

すがの(菅原の)道真

 

 

894年に遣唐使の派遣が計画されたが,

遣唐大使菅原道真の建言で,遣唐使が停止され,廃止に至った

遣唐使停止・廃止に至った理由は唐の疲弊・唐末の戦乱・航路の危険など。

 

 

宇多天皇(位887年~897年)の命により,

前回の遣唐使計画➜実施(838年~839年)以来,

 

半世紀ぶり,

実に,56年ぶりに,

 

遣唐使派遣計画が立てられることになったのだが,

黄巣の乱875年~884年)による唐の疲弊は著しく

 

たとえ,

危険な航路を乗り越え,

唐に着いたとしても,身の安全は保証されてはいない。

 

といった理由を遣唐大使菅原道真挙げ,

遣唐使派遣を再考・検討するよう進言したのだったが,

 

結局,

907年唐滅亡に至るまで,

遣唐使が再開されることはなく,

894年に遣唐使が廃止されたのと同じことになってしまった。

 

 

現代風に言えば?

外務官僚菅原道真遣唐大使が,

遣唐使派遣の再考・検討を奏上したところ,

検討した結果,遣唐使派遣が保留状態となり,

そうこうしているうちに,

唐滅亡➜遣唐使廃止

となった。

 

といった感じ?

 

というわけで,

どうやら,

菅原道真は,

遣唐使を白紙に戻せ

と言ったわけではなかったようですが,

白紙に戻した以上の意味がありました。

 

さすが!

道真!

 

冗談はさておき――

 

 

【学習のポイント】遣唐使廃止➜国風文化の開花

89()4()年遣唐使廃止(遣唐使停止)

【歴史的意義】国風文化の開花(唐風文化国風文化へ)