検討し
白紙に戻す
さすがの道真
894年に遣唐使の派遣が計画されたが,
遣唐大使菅原道真の建言で,遣唐使が停止され,廃止に至った。
遣唐使停止・廃止に至った理由は唐の疲弊・唐末の戦乱・航路の危険など。
宇多天皇(位887年~897年)の命により,
前回の遣唐使計画➜実施(838年~839年)以来,
半世紀ぶり,
実に,56年ぶりに,
遣唐使派遣計画が立てられることになったのだが,
黄巣の乱(875年~884年)による唐の疲弊は著しく,
たとえ,
危険な航路を乗り越え,
唐に着いたとしても,身の安全は保証されてはいない。
といった理由を遣唐大使菅原道真が挙げ,
遣唐使派遣を再考・検討するよう進言したのだったが,
結局,
907年唐滅亡に至るまで,
遣唐使が再開されることはなく,
894年に遣唐使が廃止されたのと同じことになってしまった。
現代風に言えば?
外務官僚菅原道真遣唐大使が,
遣唐使派遣の再考・検討を奏上したところ,
検討した結果,遣唐使派遣が保留状態となり,
そうこうしているうちに,
唐滅亡➜遣唐使廃止
となった。
といった感じ?
というわけで,
どうやら,
菅原道真は,
遣唐使を白紙に戻せ!
と言ったわけではなかったようですが,
白紙に戻した以上の意味がありました。
さすが!
道真!
冗談はさておき――
【学習のポイント】遣唐使廃止➜国風文化の開花
894年遣唐使廃止(遣唐使停止)
【歴史的意義】国風文化の開花(唐風文化➜国風文化へ)