出場辞退 | miguel664のブログ

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パリオリンピックまであと少し。

 

というところで、体操女子の某選手の出場辞退が決まった。

なんでも喫煙、飲酒の事実が明らかになったそうで、選手および役員の行動規範に違反したからだという。

 

世の中の反応は二つに分かれていて、

違反したのだから当然、

あまりに重すぎる、

の二つである。

 

自分は後者の方で、ことの軽重に比べ処分が重すぎると思う。

体操になぞらえて言えば、着地で動いたから失格、

クルマの運転では、空いた道で制限速度を5キロ上回ったから免許取消し、

日常では相手の頭を軽くコツンとしたら傷害罪、

にしたようなものである。


行動規範は何のためにあるか、

選手が試合で存分に活躍できるような環境を作る、維持するためにあるのではないのか。

なのに、選手を追放するでは本末転倒、規範のための規範ではないか。

 

追放でも出場停止でもない、自ら辞退だという論もあるが、進んで辞退するはずもないので辞退させたことは間違いない。

強制的ではなく自分から辞退した形で、恩に着せ、かつ決定の責任を転嫁した陰湿さがありありと見える。

 

当の選手はNHK杯三連覇のエース。

選手団にとっても大きな損失だし、本人にとっては全存在否定に近い。

また次の機会に向けて頑張って欲しいと言う声もあるが、そんな気になれるだろうか。

 

オトナは自分にもあった若いころのことを忘れているが、19歳にとっては19年が100%であって、これからまだまだいくつもの素晴らしい未来があるなどという悠長なことは考えられない。

 

もしも、彼女が強い心で立ち直りまた活躍するとして、またそれを強く希望するものであるが、そこでも必ずマスコミは「パリ五輪を行動規範違反で出場辞退したあの」という要らぬ前置きでもって語るであろう。

 

この事実が出てきたのは誰かが通報したのである。

告発、密告、告げ口、注進・・・

あるいはほんの雑談から誰かの耳に入ったか。

いずれこの犯人探しも行われるであろう。

 

まことに後味の悪い事件が起こったものである。

 

重ねていう。

罪と罰がバランスしていない。