法律で決まっているから仕方なく…ではなく | parisienのブログ

parisienのブログ

ブログの説明を入力します。

 会社経営者さんと話をしていると、よく「労働基準法を始めとした労働関係の法律は労働者保護の規定ばかりで、経営者泣かせだ。あんなのひとつひとつ守っていたら会社は潰れる」という愚痴を漏らす人が少なくありません。

 

 まぁもとはと言えば、契約自由の原則に則り放置しようもんなら「働いて賃金を得なくては生活が出来ない」労働者の足元を見て低賃金、長時間労働、少年少女の酷使…といった過去の暗い歴史があったからなんですよね…

 

 そのため、労使間でどんな契約をするかは自由だけど、労働者も人間であり人権を守らなくてはならないから「最低限これだけの内容は確保してくださいね」という形で国家が介入しているのです。

 

 しかし考えてみてください。

 

 法律で決まっていてもその内容が守れない、いわゆる「ブラック企業」がはびこっている中、法律で決まっていなかったら、余程従業員のことを思う良心的な経営者でもない限り、そこらじゅうで過去の暗い歴史を繰り返すことになります。

 

 法律で決まっているから仕方なく従う…、まぁそれでも結果論として問題なければ国家もそれ以上突っ込むことはありませんが、よりよい働きやすい会社でなければ労働者はついてきません。

 

 労働関係の法律は時として経営者泣かせな部分もあることは確かですが、労務管理の基本として、捉えて欲しいですね…