母親とケンカをしたら
翌日のお弁当が必ずカブトムシ。



開けたら飛んでいって
それを眺めてお昼はおしまい。



それを可哀想に思った坂本君
「ちょっと分けてあげようか?」



そう言って近寄って来たけれど
弁当箱を開けてみたらカブトムシだった。



二人で笑いあった。
あれから15年…



僕は小さな街の八百屋さん。
坂本君はカブトムシ。