前にも同じようなこと書いたけど、もっと考えが整理できたようなきがするから書いてみる。


人間に向き・不向きというのは無い。

「今までどれほどその物事に対して取り組んできたか、触れ合ってきたか」である。

『マインドマップ』(トニー・ブザン、バリー・ブザン著、神田昌典訳、ダイヤモンド社)で、「脳が何かを考えるたびに、思考を伝達する回路に生じる生体電磁抵抗が減少する。これは森で小道を切り開くのに似ている。最初は下生えを刈りながら、苦労して進まなければならない。しかし、そのおかげで、2度めにその道を通るのはずっと楽になる。脳の機能も同じである。繰り返しにより、思考のパターンや地図ができれば、抵抗は減る。反復が次の反復作業を楽にするのだ。つまり、脳内の出来事は、起これば起こるほど起こりやすくなるのである。」と言っている。

これを読んだとき、何か今までモヤモヤしていたものが、一つの線でつながったような感覚だった。


「向いてない」と諦めることほど楽なことはないが、「向き」「不向き」という言葉で片付けてしまうことほど惜しいことはない。

また、『働く理由 99の名言に学ぶシゴト論。』(戸田智弘著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)では、好きなことを仕事にすることについて次のように述べている。

好きなものに対する自分の関係は、「娯楽」「趣味」「特技」レベルと3段階あり、「娯楽」レベルでは自分はそのものに対し、完全受動態であり、例えば など。
次に「趣味」レベルでは少し積極的な姿勢がある。たとえば 。
そして「趣味」からもっと積極的に働きかけたものが「特技」レベルである。

この中で、好きなものを仕事にして構わないのは「特技」レベルのものであるという。

よく「好きなものは仕事にしない方がいい」というが、それは好きのレベルの問題を抜きに言うのは愚問である。

結局、何度も書いてるけど、反復反復であることを続けた時に、それを楽しいと感じられるかどうかが問題ではないか。