人間はやっぱりひとりでは生きてはいけないと思う。


別に、特に最近誰かに助けてもらうようなことがあったっていうわけじゃないけど

人は人と関わらなければ、実りのある人生を送れない。


以前は私は特に、他人とコミュニケーションをとることに苦手意識があったため、

なるべく他人とコミュニケーションをとらなくてもやっていける職業を優先的に探していたし、

現代ではたとえひとりであっても、パソコンに向かってカタカタやれば、何でもほしい物は手に入る。


けれど20年近く生きてやっと気づいた。

そういう生き方は人間として生きていることにはならない。

それは人間として損した生き方なのではないかと。


何当たり前のこと言ってんの??って思うかもですが、

私にとっては20年前に物置の奥に置いてずっと忘れていた埃だらけの本を拾いあげ、

やっと目次を確認したかんじ。


どんなそんなビジネスも、どんな芸術も、

関わる人なしでは価値はない。

必要とする人がいてはじめて、感動する人がいてはじめて

そのものに価値が生まれ、存在意義が生まれるのだろう。


独りよがりな活動はすぐ終わってしまう。




そんなことを考えているとき、

ふと、ホームレスの方たちが思い浮かんだ。


偏見かもしれないが、彼らは人と関わりの無い生活を送っている。

というより、近くを通る人からは、彼らホームレスは存在しないもののように扱われている。

仮に学校だとすると、彼らホームレスはクラスメイトからシカトされた存在。

しかし学校を一歩出れば、その町の人々からシカトされることはないだろう。


けれど、実際ホームレスの方たちは、社会そのものからシカトされた存在なのではないだろうか。



人間が人間らしく生きるためには人とのコミュニケーションか不可欠であると考える一方で、

私の住んでいるすぐそばには、ホームレスという、社会からシカトされ、

人とのコミュニケーションをとる機会(いや彼らはそれ以前に、生理的欲求、安全の欲求も満たされてはいない)

を得られていない人たちもいるのである。