盲獣  1969年 日本🇯🇵大映

🍅🍅🍅

 

あらすじ

「浅草歌劇の踊り子である水木蘭子は、ある日恋人の使いと偽る自動車によってかどわかされ、見知らぬ地下室へと連れ込まれる。その薄暗い地下室で見たのは奇矯なオブジェの林であった。オブジェは女性のありとあらゆる部位をかたどり、色彩は奇妙だが手触りにおいては様々な器材を使った巧妙なもので、腕なら腕、唇なら唇とまとめて無数に並べられている。その地下室の主は蘭子の前に度々現れる「盲目の男」であった。

生まれながらの全盲である彼はそのなぐさみとして「触覚」の世界を見い出し、父の莫大な遺産を使ってそれを満足させる芸術を造らせ続けているという。やがてこの触覚の世界に没頭し、彼と共にこの地下室で暮らすようになる蘭子。しかし、蘭子に飽きはじめた男は、その本性を現し始める。」Wikipedia

 

○Wikipedia

 

「『盲獣』(もうじゅう)とは、江戸川乱歩の小説である。博文館の『朝日』に19312号から翌年の3月号まで連載された当時の乱歩が量産していた通俗もの作品で、乱歩自身は本作を失敗作としており桃源社版「江戸川乱歩全集」刊行の際に後半の一部を削除している。」Wikipedia

 

監督  増村保造

 

特筆スタッフ

 

出演

船越英二の写真は間違い?

それと、僕は主演は船越英二では無く、竜雷太だと勘違いしていました。「太陽に吠えろ」のゴリさん。それほど良く似ている。

 

言葉とシーン

 

人気のないファッションモデル

 

モデルの一人称

 

按摩を呼ぶ、新人の按摩

 

例外的に素晴らしい

 

按摩の手中

目の壁

鼻の壁

口の壁

耳の壁

足の壁 本物?

手の乳房の壁

裸体の床

肛門?

 

交通事故の賠償で建てた按摩のアトリエ

 

この世には眼を楽しませる物がいっぱいある

なのに僕は触覚だけが楽しみ

 

身体を探すペチカ

 

ギャグギャグ

 

好きだ、愛してる😘、みんな嘘、母さんの代わり

 

夜となく昼となく抱いた

僅かな愛着

あなたが嫌いじゃ無くなった

 

視力が弱くなる

使わないから

 

総評

僕は物心ついたある日、精通を、誰からも教えられず、トイレで実行した。未だ往復させる事を知らず、剥くことも知らず、何にも擦り付けず、何の道具も使うこと無く達成した。それはそれは想定外の量で、想定外の勢いで、あの狭いトイレ一面に、想定外の白い液体を散りばめた。一体、どうやって始末をしたのか覚えていないが、本能的にこれは親に報告してはいけない思った。病気になったら、おかしなデキモノが出来たら、ちょっとでも瘡蓋が剥がれたら母親に相談する僕だったが、その報告は躊躇した。小学生の何学年だったか覚えていない。この映画が1969年、多分1967年生まれの僕の精通は1970年代後半だと思う。

それから数度、ただひたすら、惣菜の無い自慰行為に励んだが、ある日父の留守に、彼の書斎に忍び込み、押入れを探り、其処にある成人雑誌の一群を見つけた。いや、正確に言うと精通前も見つけた事が有ったが、その時はあの男性の股間に生えているモノがなんだか分からなかったのだ。今回、それが何であるか理解し、それを見つめていると、射出成形がしたくてたまらなくなった。僕は、この様な惣菜があると、射出成形の快感が倍増する事を知った。

でも、父は都立高校の教師で、都立高校の教師と言うのは、意外に家にいるものなのである。研究日だ、夏休みだと言っては家で本を読んでいる。したがって僕は別の方法で惣菜を探す必要があった。そして僕は見つけた。昼メロだ。それも再放送の昼メロだ。

 

「昼ドラ(ひるドラ)は、平日の主に12 - 13時台に放送される帯番組の中で主婦層などをターゲットとしたテレビドラマの総称。語源は帯ドラマで、東海テレビの見解ではその通称を『昼ドラ』としている[1][2]別称として昼の連続ドラマ[2][3]、昼帯ドラマ[4]、昼帯[5]、昼ドラマ[6]もある。

〜中略〜

1960年代に、TBSポーラテレビ小説』、フジテレビライオン奥様劇場』をはじめ、各放送局がこぞって昼の帯ドラマの放送を開始した。また19641 - 196611月には、朝日放送制作で牛乳石鹸一社提供の昼の帯ドラマ(正式タイトルは不明)を放送していた[注釈 3]。」Wikipedia

 

一体聞きたくも無い他人の自慰の話しを何故聞かされ無きゃいけないのか?とあなたは思うかもしれない。でも、この時精通の為に見漁った昼メロこそが、この映画「盲獣」に最も近い雰囲気を持っている。僕はこの期待させる様な内容に、ひたすら父の押入れの成人雑誌の様なシーンを探したが、実際にそんな剥き出しのシーンを昼の日なかからテレビで放映するわけも無く、逆にこれはこれで子供には分からない、愛憎の機微や欲望の顛末を教えてくれて、気がつけばこれらの昼メロを何本も見てしまった。主演者の中に誰がいたかなど良く覚えていないが、でもあの独特の世界をこの「盲獣」で再び見るとは驚いた。多分時期的には1960年後半の昼メロの再放送を見ている気分で、それより後になると駄目である。この主演女優のナレーションと相手の男性の告白がたまらない。

この映画はこのちゃちな風情のセットも含め、よくもこの内容でここまで話しを運べるものだと感心する。今なら絶対に作るのが許されない映画。江戸川乱歩が失敗作とした作品をここまでの作品に仕上げるパワーに感動する。増村 保造監督作品が、恐らく僕の見た昼メロだったのだろう。テレビドラマに置いては、大映の「赤いシリーズ」がその中にあったに違い無い。そして、映画名をちょっと見てもその愛憎の撚り様に、ブレがない。題名を見ただけで分かる。

 

  • 赤い天使1966年、大映東京)原作:有馬頼義、脚本:笠原良三
  • 妻二人(1967年、大映東京)原作:パトリック・クエンティン「二人の妻をもつ男」、脚本:新藤兼人
  • 痴人の愛1967年、大映東京)原作:谷崎潤一郎、脚本:池田一朗
  • 華岡青洲の妻1967年、大映京都)原作:有吉佐和子、脚本:新藤兼人
  • 大悪党(1968年、大映東京)原作:円山雅也、脚本:石松愛弘・増村保造
  • セックス・チェック 第二の性1968年、大映東京)原作:寺内大吉、脚本:池田一朗
  • 積木の箱1968年、大映東京)原作:三浦綾子、脚本:池田一朗・増村保造
  • 濡れた二人(1968年、大映東京)原作:笹沢左保、脚本:山田信夫・重森孝子
  • 盲獣1969年、大映東京)原作:江戸川乱歩、脚本:白坂依志夫
  • 千羽鶴1969年、大映東京)原作:川端康成、脚本:新藤兼人
  • 女体(1969年、大映東京)脚本:池田一朗・増村保造
  • でんきくらげ1970年、大映東京)原作:遠山雅之、脚本:石松愛弘・増村保造
  • やくざ絶唱1970年、大映東京/ダイニチ映配)原作:黒岩重吾、脚本:池田一朗
  • しびれくらげ(1970年、大映東京/ダイニチ映配)脚本:石松愛弘・増村保造
  • 遊び1971年、大映東京/ダイニチ映配)原作:野坂昭如脚本:今子正義・伊藤昌洋

 

この「盲獣」は決して傑作とは言えないのかも知れない。だが、増村保造の真骨頂である主演女優の心の変化が良い。ある絶対拒否すべき状況から、少しずつ彼女が変化して行くその姿が素晴らしい。其処には美しくも影のある女性の、生物としての葛藤が描かれている。増村保造の作品をもっと追いかけて見ようと思う。

 

短歌

 

❺夜となく

❽昼となく抱いた

❽僅かな愛着

❽あなたが嫌いじゃ

❼無くなるこの身

 

以上

 

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