函館に行ったときのことだ。

 

僕は、教会や古い町並み、夜景が撮れればよい

とだけ思っていた。

 

 

ただ交通手段などあまり考えず

勢いだけで行った。

 

 

 

 

僕はタクシーに乗り、運転手さんに観光案内を頼んだ。

有名な観光地はひととおり回ってくれた。

 

 

 

海に近い土地なのに、僕は海のことをすっかり忘れてしまっていた。

正確には 港には行こうとしたが 海のことは忘れていた。

 

 

運転手さんが写真を撮るなら良いところがある と

案内してくれたのが 立待岬

そこそこ遠かったように思う

 

 

僕は全く写真には慣れていなかった

 

 

やみくもに海を撮った

 

「前にある花を入れてみるといいよ」

運転手さんのアドバイス

 

 

 

 

僕には 何も見えていなかった

少なくとも 頭のなかで 写った写真を想像してはいなかった

 

 

とてもありがたかった

僕が写真を撮るうえで これからあと 大事にしてきたことだ

基本的なことではあるけれど それさえ僕は知らずにいた

 

 

この時のアドバイスがなかったら 僕は写真を続けていただろうか

おおげさかもしれないが そのくらいのインパクトがあった

 

 

アドバイスを聞き入れてくれる と思ったから

かけてくれた言葉だろう

 

素直な気持ちは ずっと持ち続けていたい

 

何をも受け入れてくれる 海 のように

 

 

 

撮影機材 フィルムカメラ ミノルタ α sweet s