今日は、「親離れ、子離れ」について書きたいと思います。



朝日新聞に、40代後半のある読者の投稿の記事がありました。



高校3年の大学受験と戦っている息子さんに「受験票は持ったの」「おにぎりは何個いる」「チョコレートも入れていったらいいんじゃない」と語りかける投降者である母親の言葉に、「遠足じゃないんだから。大丈夫。頼むから普通にしててよね」と答えたとのことです。



そんな着実に親離れしていく息子さんの姿に、楽しみな気持ちとほんの少しの寂しさを感じていると言います。



親にとって子どもは、幾つになっても子どもです。

それは、50を過ぎた私に対して、いまだに両親は親としての言葉をかけてくるし、私自身も中学生になった息子がたくましく見える時もありますが、面会の帰りの車中で自分の腕の中で寝ていた頃と何も変わりません。



先日、首都大学東京のオープンユニバーシティという制度で行われた「密室育児を防ぐ」というセミナーを受けてきました。



それは、社会問題にもなっている幼児・児童虐待をどう防いでいくか、その問題点と子育て支援のあり方を考えるものでした。



この問題は、離婚カウンセラーの仕事には、直接関係は薄いのですが、今申請中のNPO法人の活動では、一つの柱にしていくテーマなので、受講してきたのです。



そこで、講師の方が言われたことで印象的だったのが、「18分の18」という考え方でした。



これは、子どもが18歳になるまでに自立ができるように、つまり「18分の18=1」、一人の人として自分で生きられるように、子供とのかかわり方を考えようというものです。



0歳の時は、赤ちゃんは自分の力では生きていけません。

ミルクを与え、おむつを変え、全てを親からしてもらっています。

その状態が、18分の0です。ですから、残りの全て18分の18を手助けします。



そして、3歳になれば、18分の3ですから、18分の15の分だけ手助けをすればよいのです。

中学3年、15歳であれば、18分の3の分だけの手助けをする。

そして、高校3年の18歳で、18分の18になり、自立ができる。



まあ、そんな単純なことではないし、18歳ではまだまだできないことも沢山ありますが、少なくとも精神的な自立は必要かなと思います。



先日、ひょんなことからあるブログに出会いました。



そのブログで、以前【「妻離れ」出来ない夫「息子離れ」出来ない妻】 で少し触れた「むきむき体操」なるものに、再び出会いました。



それは、男の赤ちゃんのおちんちんの皮を、軟膏などを塗りながら少しずつむき、包茎にならないようにすることなのです。



その意図は、息子が思春期を迎えた時に、自分が包茎であることで悩まないようにとか、包茎が原因で病気にならないようにとかの親心なのですが、やはり、どうかと思えてしまうのです。



この赤ちゃんの時に、色々と世話を焼くことがいけないということではなく、その子どもが自立をし始める思春期の成長を阻害してしまうのではないかという危惧があるからです。



それは、「むきむき体操」をするという母親は、その後も必要以上に色々と世話を焼くことになる可能性が高いからです。



つまり、その年齢にあった世話の焼き方ではなく、例えば、中学校入学した12歳の男の子に、18分の6の手助けでいいところ、18分の8や9の手助けをしてしまえば、精神的な自立を促すことができず、そのまま大人になっていくと、マザコン男の出来上がりとなってしまうことにもなりかねません。



あるテレビ番組で、男のマザコンは、母親の子離れできないことが一因だと言われていました。



少子化で子供に手間をかけられる時間やお金、エネルギーが集中してしまい、どうしても関係が密になり子供を大切に育てようとしてしまい、その結果、子離れができず、子供も親離れができないまま大きくなり、マザコンになっていくということでした。



それでは、女の子はと言うと、母親にとって同性である娘さんに対しては、自分のそれまで生きてきた経験から、自分が出来なかったことを娘さんに託したり、自立できるように手に職をつけた方が良いとか、色んな想いを具体的かつ客観的に伝えようとするのではないでしょうか。


そんな風に育てられたら、マザコンになるはずがありません。



もちろん、そんな母親に育てられようと、周りの環境や友達関係などからの影響で、男の子自らが、そんな母親の世話を拒否して、自立していく子もいるでしょう。



それが、思春期の反抗期であり、精神的自立の第一歩なのです。



ただ、今の子どもたちは、我々が思う以上にコミュニケーションが下手で、友達作りも苦手のようです。

つまり、私たちの世代が思春期の頃のような友達関係や、部活の先輩後輩の関係などとは、かなり違うようなので、その辺を考慮してあげないといけない気がします。



そんな時に必要なのが、男親でしょう。



今流行りのイクメンとかということではなく、男の先輩として息子と向き合い、そんなサポートが必要なのかもしれません。



たぶん、「むきむき体操」を考えている母親の夫は、「そんなのそのままでいいんだよ」などと、母親の心配をよそに、あまりかかわりを持とうとしない夫なのではないでしょうか。



その夫の言い分は、それでいいのかもしれませんが、妻の心配に向き合っていないのがいけないのです。



ちゃんと妻の問いかけに向き合い、「心配ないよ。その時はちゃんと俺が息子と向き合うから」と言ってあげれば、夫婦円満。

そして、息子も将来、妻から「マザコン男」などと罵られる心配もなくなります。



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