昨日、日本中高年性教育研究会が主催した「ジャーナリストが語るシニアの最新性情報」というテーマの講演会に行ってきました。
講師は、オネスティが掲載してあるマイベストプロ東京を運営している読売グループの本体、読売新聞社の編集局医療情報部記者の岩永直子さんでした。
主催者名やテーマから、なんとなく怪しげな感じがしていたのですが、自分も今年53歳を迎え人ごとではないし、夫婦問題や離婚相談の中でもセックスレスの話が多く出ることもあり、参加させていただきました。
今日は、そのお話の中で感じたことを書かせていただきます。
まず、一つ目は、世の中の多くが、シニアの性に対して拒否感や嫌悪感があると言うことでした。
この講師の岩永さんが読売新聞紙面で担当されてきた「高齢者の性」の原稿に「性交」や「セックス」の言葉が多く出過ぎているとか、文面がリアルでその情景が思い浮かんでしまうなどの理由で却下されるなどのことがあったそうです。
つまり、若い世代や中年くらいまでの性に関する話は、どんなにリアルに描かれていても何も問題が無いのに、これがシニア世代の性の話題になると、触れてはいけないものとして扱われている壁にぶつかったそうです。
もう一つは、相手の性に対する知識の無さが、セックスレスなどの問題をより悪化させている要因になっているとのことでした。
先日も厚生労働省研究班が公表した性生活に関する調査結果で、既婚者の約4割がセックスレスだと報じられましたが、その理由として「出産後なんとなく」「面倒くさい」「仕事で疲れている」などが挙げられています。
この「出産後なんとなく」には、最初は妊娠したことによりセックスをしなくなり、出産後、セックスが可能な体になっても育児に追われ疲れてそれどころでなかったりもするわけですが、これと同時に、そもそも性欲が湧かないことがあります。
この性欲が湧かないのは、どうも女性ホルモンが関係しているようです。
それと、50才前後の更年期では、ホットフラッシュなど体の変調や、それに伴って精神的にも不安定になったりして、セックスどころではない状態になる女性もいるそうです。
そして、この頃同時に閉経になり、女性ホルモンの分泌が一気に落ちます。
すると、膣内の潤滑を良くするために分泌される膣液の量が減ります。
当然、潤滑液が少なくなれば、痛みが生じることもあるわけです。
また、これは、以前テレビで見たのですが、子宮の病気で子宮の一部や全部を摘出手術した女性たちが集まり、自分の体験を話しその辛い想いを共有し合う会が紹介されていました。
そこで語られていたのは、医師からセックスには問題ありませんと言われても、恐怖心があり、どうしても受け入れられなかったり、実際にセックスの最中に痛みを感じたりすることがあるそうです。
そうなったら、セックスをしたいなんて考えられなくなるのが当たり前です。
現実に私のところにいらしたご相談者の中にも、そんな女性がいらっしゃいました。
セックスは、生殖のためのセックスだけではなく、快楽やコミュニケーションとしての役割もあるわけですが、その行為に痛みへの不安や恐怖心があったら、当然楽しむどころか、したくないと思うのが当たり前ではないでしょうか。
そんな女性の辛い想いを理解せずに、「夫婦なんだから、セックスに応じるのは妻の役目だ」なんて、無理解な言葉を言われたら、どれだけ女性が傷つき、夫に対する想いが薄れ、果ては嫌悪感に至るのも、当然の結果です。
逆に、男性の場合、高齢になるとEDの問題があります。
最近では、それほど高齢でなくてもEDになる方もいるようです。
これは、男にとってとても大きな問題で、「男らしさ」の一つが失われることになります。
男らしさとは、強くたくましく頼りになり、仕事もできるなど、男のとしての能力として捉える傾向があります。
この現実を突き付けられた時、男は、男としての能力の衰えを感じ、それは、なかなか人に言えないことで、妻にも言えない場合もあります。
これは、男性DV被害者がどこにも相談しなかったということにも通じることで、「男として情けない」との想いが、そうさせるのではないでしょうか。
そんな時、もし妻から「役立たず」や「情けない」などの心ない一言を言われたりしたら、それは、傷つくどころの話ではありません。
女性が、「最近、おばさんになったね」なんて夫に言われたら傷つくでしょ。
それと、同じことです。
女性は、優しく穏やかで、幾つになっても美しくありたいと願うのが、「女性らしさ」と言われるもので、これらの考えはジェンダーによるものが大きいのですが、これらの「男らしさ」「女らしさ」は、異性に対して「こうあるべき」とか「こうあって欲しい」と考えるだけではなく、同性というか、自分に対しても持つ考えでもあります。
男性も女性も、そんな「らしさ」が失われてきたことに対し、自ら傷つき、その事実を相手に知られたくないなどの想いがあったら、理解し合うなど到底望めません。
ここで一番大切なのは、夫婦のコミュニケーションです。
それまでの夫婦の関係性がどうであったか。
どれだけ相手を思いやり気遣うことができるか。
そして、自分の気持ちを相手に伝え、相手の気持ちをくみ取る。
I am OK
You are OK
自分も相手も大切にした会話
アサーティブな会話が、必要だと感じました。
最後に、昨日の講師の岩永のブログを、ご紹介します。
yomiDr.という読売新聞が運営している医に関するサイトの中にあるブログです。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=16677
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