今日は、DV(ドメスティックバイオレンス)についてです。



先日、あるテレビ番組で「本当にあった恋の話」という色んな恋愛の話をドラマに仕立てたものをやっていました。



その中の一つに、彼氏が彼女の行動を色々と束縛しているのがありました。



彼女の服装や髪形・化粧などに、あれこれとダメ出しをしたり、しまいには勝手に服を処分したり、携帯を見たり、彼女がマッサージに行くと、自分以外の男に体を触らせるなと、男性マッサージ師はダメと指示されていました。



男女の恋愛においては、ある程度の束縛があることはよくあることです。

そして、人によっては、少しぐらい束縛されたいとか、束縛しているのは愛しているからと、その言動を肯定しています。

しかし、この番組の中で演じられていたことは、明らかにDVでした。



今でこそ、DVが、殴る蹴るなどの身体的な暴力だけではないと言うことは、少しずつ認識され始めているようですが、この言葉による精神的暴力や、行動を制限する社会的暴力についての認識は、まだまだ浅いようです。



精神的暴力とは、怒鳴ったりなどと明らかに暴力的なことだけではなく、にらめつけたり、無視したり、ドアをバタンと閉めるなど相手を威圧する態度をしたりと、様々な形があるのです。



そこには、相手の言動を制限し、自分の価値観を押し付け、相手を自分の思い通りにさせる。

そんな意志があり、それらの言動により相手をコントロールすることが、DVなのです。



つまり、服装や髪形・化粧をあまり派出にすると、自分以外の男が近寄ってくる可能性があり、それを阻止するために、おしゃれもさせない。



携帯を見たり出かける先にまで監視をするのも、相手の人との付き合いや社会性を制限し、自分との世界だけに居させようとする。



ここで、DVの加害者から出る言葉は、「キミを愛しているから、キミのためを思って言うんだ」など自分の束縛を肯定する言葉です。



それを受けた被害者が思うのは、「自分は彼に愛されているから、少しぐらいの束縛は仕方ないかも」「束縛するのは愛しているから」などで、束縛されることを肯定してしまうこともあります。



しかし、この束縛の程度が、まだ少ないうちは、それほど制限やコントロールされている感が少なく、「愛されているから」で片付いてしまうかもしれませんが、この束縛がこのドラマで演じられた程度にまでエスカレートすると、束縛されている側も、制限されていることに嫌気が出たりし始めます。

ところが、その前に「愛されている感」があるせいで、「仕方ないかも」と許してしまったりします。

そして、この言動の中で、気に入らないことをすると機嫌が悪くなったり、「キミがやっていることは、~~~だからダメなんだ。キミのことを思って言っているんだよ」という言葉で束縛を肯定し、「キミがやっていることは、いけないこと」と、一種洗脳のようにコントロールが始まるのです。



この機嫌が悪くなったりの威圧と、束縛を肯定するコントロールに支配されると、次は、自分の行動を自ら制限し、相手の機嫌を損なわないように気をつけるようになり、こうなると支配者と従者の関係になり、DVの関係が出来あがります。



このような関係が、恋人同士で行われているのがデートDVと言われるもので、DV防止法で定められている夫婦間のものと区別して語られるようになりました。



このようなことは以前もこのブログで書いてきましたが、今回あらためて書いたのは、この番組の出演者の中での1人が「彼氏の気持ちわかるような気がする」とコメントしたのが、とても気になっていたからです。



これは、男女間の恋愛において束縛は、相手を好きだからしてしまうもので、それは仕方が無いこと。と言う考えの元の発言だと思います。



相手にやきもちを焼いたり、束縛をしてしまうのは、人としてある程度は仕方のないことかもしれません。



この方の発言も、このドラマの中で演じられていた言動を全て肯定したわけではないかもしれませんが、やはり、DVの精神的暴力や社会的暴力についての世の中の認識の低さを痛感した番組でした。



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