今日は、この事件について書きたいと思います。


【容疑の少年ら、数人でかくまう?石巻3人殺傷、逃走車も乗り換え】


【「石巻3人殺傷」元交際相手の少年ら2人、監禁容疑で逮捕】


この事件は、連れ去られた次女の元交際相手の少年が、長女の女性とその友人の男性、次女の友達の3人を殺傷したものです。



今日この事件を取り上げたのは、この事件にDVがからんでおり、報道では警察の対応に批判もありますが、そもそもDV防止法には、問題があるという指摘もあり、その点について書きたいと思います。



DVとは、「同居関係にある配偶者・内縁関係、親・子・兄弟などの家族間での暴力」のことです。



そして、これを取り締まるための法律、いわゆるDV防止法は、この対象を配偶者間と限定しています。

ただし、配偶者とは、婚姻届を出していない事実婚も含まれます。



ですから、単なる交際相手などでは、これをDVとは呼ばないし、DV防止法で取り締まることも出来ません。

このような交際相手間での暴力を、デートDVと呼び、その防止を訴え活動している団体もあります。



ただ、今回の事件では、この二人の間には、お子さんも生まれており、同居していた期間もあったようなので、最初に警察に訴えた時点では、事実婚として警察も対応していたのだと思います。



ニュースでは、警察は少年に2回警告をしており、記者会見でも「対応問題は無かった」としています。

つまり、この時点で警察に出来るのは、警告までだったということでしょう。

ここで、問題なのは、そのDV防止法についてです。



先ほどのデートDVの防止を訴えている団体では、この対象を配偶者の身だけではなく、もっと広げるべきとしています。



また、以前出席したDVセミナーで、このDV防止法の不備を訴えていたことがありました。



それは、被害者を保護するために加害者に対して「接近禁止命令」や「退去命令」などの保護命令は出せるが、その保護命令を出すには、被害者が地方裁判所にその申し立てをしなければなりません。



つまり、今回の事件のように、被害者がその申し立てをしない限り、この加害者が被害者に近づいても逮捕はできないのです。



だから、警告しかできなかったのでしょう。



このDV防止法がより整備されている国では、被害者が訴えなくても、その事実が判明すれば、即逮捕と言う国もあるとのことです。



それでは、被害者がすぐにこの申し出をすればいいと言う意見もあるでしょうが、元々DVをするような人は、「自己中心的」な傾向があるので、自分の非を認めずに、「捕まったのは訴えたお前のせいだ」と、逆恨みをする可能性が強く、加害者からの報復を恐れたり、元々夫婦だったりで、元は愛し合っていた相手を訴えるのは、抵抗があることも考えられます。



また、今回の事件では、「ダンベルで殴られた」とか「首を絞められた」などとその被害を知り合いに相談していたという報道もあり、これは肉体的暴力で、ある意味認識しやすいDVではありますが、これが、「精神的暴力」や「経済的暴力」「社会的暴力」など、客観的な事実が認識しにくい場合、警察に相談しても「それはあなたの考え方次第では…」などと言われてしまったり、離婚調停の場でも、調停員から同じような発言をされたと言う事実もあります。



確かに、それは、「受け取り方次第」の場合はあると思います。



今はかなり定着した「セクハラ」でも、これが言われ出した当時、「どこまでがセクハラ?」と言う意見が多数ありました。



同じ行為でも、それを行う相手によって、受け取り方が違う。



好意を持っている人からされてもセクハラと感じなくても、逆に快く思っていない人から、同じことをされたら「セクハラ」と感じることがある。



また、同じ行為でも、それを受ける側の受け取り方で、セクハラと感じる人とそうでない人もいる。



セクハラもDVも、そんな曖昧な部分があることも事実かもしれませんが、受けた側が、それを「不快」と感じれば、それは紛れもなくセクハラであり、DVなのです。



聞いた側が判断するのではなく、訴えた側の意見を尊重すべきなのです。



しかも、DVの場合は、それを受けている人が、それを「不快」と感じなかったり、その行為がDVだと気付かなくても、明らかにDVが起こっている場合もあります。



それらについては、これまでも書いてきましたが、まだDVの認識が広がっていなかったり、加害者のコントロールで、それに気付いていないこともあり、その意味でも、このDVの認識を広める啓発活動の必要性を感じており、今年受ける予定のDVファシリテーター養成講座を受講後に、そんなセミナーの開催を考えており、DVの認識を広め、被害者の救済の一翼を担えたらと考えています。



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