昨日の心理カウンセラー養成講座は、「マイクロカウンセリング」でした。
「マイクロカウンセリング」とは、これまでここで紹介してきた「来談者中心療法」や「認知行動療法」などの理論や治療法とは少し違い、それらのカウンセリングを行う際の面接技法として、カウンセラーの実習教材として用いられているものです。
実は、昨夜の講義は、その2回目でした。
先週、これについて書かなかったのには、理由があります。
それについては、後ほど書きます。
先週学んだことは、カウンセラーがクライアント(相談者)に対して、その話を聞く時の目線や声、座る位置などで、より相談者が話しやすい環境を作り、また、クライアントの発言に対して「はい」「うん」などとあいづちをしたり、クライアントが発言した内容を繰り返して言うことで、カウンセラーがその話を聞いて受け止めていることをクライアントに知らせ同時に話の要約も出来る。
さらに、クライアントの感情表現に対しても、その感情表現の言葉を繰り返すことで、カウンセラーがクライアントと一緒に、その感情も共有していることをクライアントに伝えることで、カウンセラーがクライアントの話を、心の深いところで受け止めていることを感じ、より安心感や信頼感が増すことになる。
そんな「技術」を、勉強しました。
そして、昨夜は、更に、クライアントの話の中で、そのクライアントの「生きる意味」や「生きざま」を、受け止めて繰り返すことを学びました。
「生きる意味」や「生きざま」などと言うと、とても大げさな感じがしますが、例えば、私がいつもこのブログで書いている、「お客様に対して誠実に対応して、正直でありたい」と言う考えは、私の生きる上でのモットーであり、全てに対してそうありたいと思っています。
それを、私がクライアントとしてカウンセラーに、「私は正直でありたいと考えているのですが、ビジネスとして割り切るには、それが邪魔になることがあり、それがとてもジレンマなのです」と、相談したら、「なるほど、貴方はお客様に対して正直でありたいと思っているのですね」などと、私のモットーであり信念である「正直」と言う部分を受け止められると、それを肯定された気持ちになり、嬉しくなり信頼感が増します。
ところが、ここで、講義を聞きながら一つの疑問が生まれました。
それは、クライアントの発言する全てを受け入れ、それを肯定すると言うことは、感情の部分までは、可能だけれども、「生きる意味」や「生きざま」になってしまうと、自分と違った考え方をしているクライアントに対してまで、それをするのは、難しいことであり、それは逆にクライアントを、欺くことになるのではないかと言うことでした。
そこで、講師の先生に質問しました。
その答えは、この心理カウンセラー養成講座での最初の頃に受講した「来談者中心療法」の考えでした。
「来談者中心療法」でも、クライアントの相談を「傾聴」するうえで、あいづちや繰り返しの技法を学んだのですが、そこで教えられたことは、「受容」「共感」「自己一致」という概念です。
クライアントの全てを受け入れ(受容)、あいづちや繰り返しで心を通わせ(共感)、カウンセラー自身が自分の内側に触れながら聞く(自己一致)ことが、カウンセラーに求められることであると教わりました。
それらについては、【来談者中心カウンセリング パートⅡ】
に、「相手の立場になって」と、書きましたが、カウンセラーは、カウンセリングをする時は、自分の信念やモットーを捨てるのではなく、まず自分のことは別に置いておき、クライアントと同化することで、クライアントの「生きる意味」や「生きざま」を、受容し、共感し、それを自分自身と一体化することで、それが可能になる。
それを聞いて、はじめてこの「マイクロカウンセリング」を受止めることができました。
先週書かなかったのは、その辺を誤解していたためです。
「マイクロカウンセリング」が、単なる技法であり、それを技術として単にクライアントの信頼を受けるためだけに行うのは、大げさにいえばクライアントを騙しているようにさえ感じたのでした。
あいづちなどは、単に技法として行えるけれど、感情に対して「受容」「共感」それと「自己一致」を、上辺だけですることは、クライアントを欺くことになり、それは、できないと感じていました。
しかも、「生きる意味」や「生きざま」など、自分の「アイデンティティ」とも言えることなど、更にできないと思い、質問したのでした。
「相手の立場になって」とは、こういうことです。
「離婚カウンセラー」に求められることは、離婚のノウハウや悩んだり迷っていることへのアドバイスをすることで、相談者が幸せになるための道へ導くことです。
ただ単に、それだけを伝えるだけならば、この「マイクロカウンセリング」や「受容」「共感」「自己一致」などの「相手の立場になって」ほどのことは必要ないのかもしれません。
しかし、「離婚」や「夫婦関係」で悩んでいる人は、そのこと自体や、それまで一人で悩み続けたことで、心が痛んでいたり疲れていることが多いと思います。
そんな相談者の心の痛みを、共有することで、その痛みが少しでも軽くなれば、明るい未来への道にも光が見えてきて、生きる力も湧いてくるのではないでしょうか。
私が目指す「離婚カウンセラー」は、相談者に上目線で指示や指導をすることではなく、相談者と同じ目線で、相談者の幸せのお手伝いをさせていただくことです。
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