昨日の講演会は、とても楽しくお話を聞けました。
講師の瀬地山角(せちやま かく)先生は、東大の准教授なのですが、奈良県出身で関西人特有のユーモアたっぷりで、聞く人を飽きさせないお話でした。
会場は、やはり女性が多かったですが、4分の1は男性でした。
DVの講演会と比べれば、圧倒的に男性の数は多かったです。
ジェンダーとは、一昨日の「ダイエットとコアリズムとジェンダー
」で書いたように、社会的、文化的に形成される男女の違いのこと。男らしさ、女らしさといった言葉で表現されるもので、生物的上の雌雄を示すセックスと区別されるものです。
こんな書き方をするとわかりにくいのですが、
「男は外で働き、女は家で家事をする。」
こんな最近は常識とは言えない時代になりましたが、こんな考え方をすること自体が、ジェンダーで形成された人の意識なのです。
昨日の話では、こうした人が作り上げた考え方は、人が変えられるというものでした。
つまり、これまで家族のためにと、体に鞭打って働いてきた男たちもここらで肩の荷を下ろすいいチャンスだというのです。
ご存知の方も多いでしょうが、日本の自殺者数がこの10年間3万人を上回っている実態があります。
この数字は、諸外国と比べて異常に高い数字です。
いつも騒がれている交通事故で亡くなる人は、去年5155人でした。
交通事故者数の6倍の人が自ら命を絶っている実態があるのです。
そして、この3万人のうち7割が男性で、去年のデータでは、働き盛りの40歳~59歳の男性自殺者数が9000人を超え全体の3割近くを占めています。
昔の自殺理由は、病気を苦にしてが多かったそうですが、今は経済的な理由が増えてきているそうです。
自殺理由を調査したものには、「うつ病」を挙げていますが、そのうつ病になった元の原因が大切です。
うつ病を患って自殺願望がおこり、自殺に至ることが多いのはよく知られていますが、そんなに多くの人が自殺願望を起こすほどストレスが多い世の中の仕組み自体に問題があるのです。
そして、このストレスを生んでいる原因に、男のジェンダーがあるのです。
男が働いて妻子を養う。
この意識が、男の責任を重くして、事業を失敗したり、リストラされたりして、その責任感から自ら命を絶ってしまう。
もちろん、このストレスを生む原因には、社会自体が変わったことが大きいでしょう。
成果主義が謳われ、終身雇用が崩れ、リストラが行われてきた。
そろそろ男も肩の荷を下ろすいいチャンスなのではないかという提案でした。
これまで、ジェンダー問題といえば、女性差別ばかりが取り上げられてきました。
それはそれで大変問題ではありますが、男の問題にも目を向けるべきことがあるということです。
「男が妻子を養う。」
「そんなの当たり前だ」
常識と思っていたことが正しいのか。
そこに疑問を持たないと何も変わりません。
俺自身、「ダイエットとコアリズムとジェンダー
」で書いたように、コアリズムで腰を振って踊ることに恥ずかしさを覚え、「男がこんなことするなんて」と、ジェンダーに縛られています。
その身に染み付いた意識を変えるのは容易ではありません。
女性が社会に進出したのも、草食系男子が増えてきたのもこのジェンダーの変化がもたらしたものかもしれません。
ただ、このジェンダー問題など女性差別を訴える事業の名称が「男女共同参画」なのですが、
「これってなに?」
という人が多くて、これも問題だと講師の方は言っておられました。
「男女問題でサンカク?」
「そっか。三角関係のこと!」
地方に講演に行かれた時に、タクシーの車内でこんな会話があったそうです。
「男女共同参画」
わからないよね。
どうしていつもお役所は、こんなわかりにくい言葉を使うのでしょうか。
そこから変えなければ、日本は変わらないかも…。
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