蕎麦はそんなに頻繁に食べませんが、食べる時は田舎そばが中心。
子供の頃食べた蕎麦がきとか、ああいう感じの素朴な味が好きなので。
私の自宅から田舎に帰省する道筋には、田舎そばの店が何軒かあります。
豊平、少し寄り道して平岡、日高門別(こちらは平岡の店の師匠)…
そのなかで、一番好きなのは恵庭のこちらの店。
量的にはさほど多く見えませんが、太くしっかりと打った蕎麦は食べ応えが
あるので、結構満腹感があります。
江戸っ子の好む鹹い汁をちょこっと付けて、良く噛まずに、つ~ッと言うのは
無理で、モグモグと噛まないと、とても食べられません。
良いんです、野暮と言われようと、田舎そばは良く噛んで味わってこそ。
もっとも、粋な落語家が蕎麦屋で、どんな風に食べるのだろうと注視され
上記のような「粋な」食べ方で通し、「さすが」と言われて来たのですが
今の際になって「何か思い残すことは」と問われ、「どっぷりと汁を付けて
蕎麦を食べたかった…」と、言ったとか。むろん、都市伝説でしょうが。
太い蕎麦をモグモグと噛むメリットとして、刺身の様に山葵をちょいと載せて
から汁に付けいただく、というのもありますね。
蕎麦と山葵と汁とが、口の中で合わさり、仄かに甘さが感じられて美味しく
初めから汁に溶かすよりお勧めです。★☆
細い蕎麦だと面倒ですが、太い蕎麦ならでは、とも言えますが。
カミさんが頼んだこちらは、冷たぬきそば、620円。
北海道の場合は、天カスが載ったものをたぬきと言います。
「タネ抜き」なので、たぬき。
これが正しい「たぬき」と、道産子は信じているのですが。
恵庭市本町53