語り:シュガ


 ジンヒョンと俺は、性善説だ。

 人の本性が善きものだと信じている。


 性善説に則って、弟たちを育ててきた。

 みんないい子たちだ。


 俺は、アイドルになりたくなかった。

 でも、いつのまにかこうなっちまった。

   メンバーたちと一緒に仕事をしていると、楽しくて、「こんな生き方も悪くはないな」と思う。

 だから、ラップの時は、俺の生き様を力いっぱいアピールする。


 ジンヒョンと俺は、長年のルームメイトだ。お互いの長所短所を知り尽くし、合わせることを覚えた。お互いに迷惑をかけないようにだ。

 合うわけではない。合わせているだけ。


 そして、彼は時々うっとおしい。

 俺は、孤独でもかまわないのに、何かと絡んでくる。 

 本音は、甘えたさんなのではないか、と思う。

 チームのお笑い担当。マンネラインに構われて、いつもわちゃわちゃしている。

 でも、カメラのないところでは、落ち着いて静かにしている。


 時々不安そうにしているので、手を繋いであげる。俺が繋ぎたいんじゃない、彼が手を繋ぎたいんだよー。


 俺は、曲の制作がライフワークで、あまりメンバーともイチャイチャしない。

 反対に、ヒョンは、メンバー全員となんかイチャイチャしてる。

 


 でも、ヒョンは、俺のことが大好き。

 アルゼンチンから帰国する時だって、俺とペアルックのシャツを着てんだぜっ。


 ま、クールな俺は、どっちでもいいけど。

 



 

 下のグラフは、会社の株の価格表。

 ヒョンの、新譜発売を受けて、12%上がった。

株、買っておけばよかった。  


 この、新譜発売の件について、事務所はいろいろやらかしてくれた。日米及びヨーロッパで予約発売されたものが初動売り上げに反映されないとか、ウィバースショップで買われたものも反映されないとか。

 株が上がればいいのか?


 性善説の俺らでも呆れるお粗末さだ。

 

 彼らはいつも様々な概念を蒼白にさせてきた。

 今後はどうなっていくのか、乞うご期待。




 
 


 



画像等、お借りしています。