予告の香川照之を観て次これ観ようと決める事が多い最近の私ですが
これもそうです。

主役は堺雅人。
ストーリーは首相暗殺の犯人に捏造され逃げる話。
のーらぶのーらいふ
友人から「お前をここへ連れてくるように言われた。

後ろで首相凱旋パレードやってる。

お前…オズワルドにされるぞ」

オズワルドとはケネディ暗殺の犯人に仕立てられ

射殺された無実の人と言われる人物。

まさか…とおもいつつ主人公の青柳は

次々襲いかかる危機に現実をしる。

のーらぶのーらいふ

観る前は24と逃亡者足して2で割った感じ?って思ってましたが違いましたね~

もっとポップな感じ…というか、つい重くなりそうなテーマをテンポよく繋いでます。
笑いの要素が満載だし。


テレビで青柳が映ってるのを見て

元カノの竹内結子が娘にどう思う?と聞くと

「うう~んそんな悪い人には見えないな~

結構タイプかも~」

というのに対し

「ふっ親子だね・・・」と苦笑いしたり

何年か前に青柳はアイドルを暴漢から助けるんだけど

久々に会う友人が

「やっちゃったの??」って聞いてきたり

そんな場合じゃないだろ(笑)ってのがおかしい。

主人公の人柄に触れたら
「あ、こいつやってないな」ってわかる。
だから逃亡に協力しちゃう。


のーらぶのーらいふ
何がいいって最近ありがちな
「ラスボスは実は信頼してた仲間だった」みたいなオチじゃない事。
これ嫌いなんだなー。
作り手はバレちゃいけないから必死で最後まで隠すから
土壇場で「実は私よ!」みたいに出てきて激しく唐突。
あげく動機もとってつけたみたいになり観る側は興醒め。

この映画は最後まで暖かい気持ちになれます。



そりゃねいろいろアラはあるけどそんなんはいいの。フィクションだから。

そして物語全体にちょこちょこ伏線があってきっちり回収されるのがいい!
その回収のされ方もいい!

特に青柳の父役の伊東四朗がよかった。
マスコミにマイク向けられ「何だお前は名を名乗れ」と言ったり
「お前はあいつの何を知ってるんだ!俺はあいつが産まれた時からずっと知ってるんだ!
あいつはやってない!
信じてるんじゃない、知ってるんだ!」
とタンカを切る。
これを聞いてたら胸が熱くなりました。
私の周りにこんな風に言ってくれる人がいるかなあ。

父は最後にカメラに向かって
「ちゃちゃっと逃げろ(`∀´)」
と捨て台詞!(笑)

そしてやっぱり香川照之がいい!
今回は青柳を追い詰める粘着質な刑事役。
この人「沈まぬ太陽」で実直な後輩も、
NHK大河で三菱創業者岩崎弥太郎も
何でも演じちゃうんだよねー。
この目付きが(`∀´)

のーらぶのーらいふ

題名のゴールデンスランバーとはビートルズの曲。
いつか故郷へ帰る道をたどって…みたいな歌詞。
それぞれの故郷は単に産まれた場所ではなく何かしらの想いが残る場所。
最後に上がる花火がその象徴。

全体に流れるテーマは「信頼」
友人の「人間が与えられた能力は習慣と信頼」と言う言葉が胸を打つ。

2時間あまりはあっと言う間です。
ここ数年のオススメになりました!