ひまわりだけは別でした。
弟が事故で亡くなった年
楽しみにしていた夏休みの前に
あっけなく天国へと旅立った
中学になって弟との時間が少なくなり
「夏休みにプールへ連れて行ってあげる」
と弟と約束
「いつ?」と聞く弟に
「いつにしようか?」と
すると弟は母に「花の種買って」とおねだり
弟には甘い母
買いに出かけ、買ったのは「ひまわりの種」
庭にも、プランターにもと
沢山の種をまき「こんなにどうするの?」
そう聞いた私に笑顔で
「ひまわりが咲いたらプールに行こうね」と
毎朝キチンと水やりをしていた弟
花の咲くのを待たずに天国へ
弟が天国に旅立って1カ月近く
いっせいに咲きだしたひまわり達
それはそれは綺麗で
近所の人が「綺麗ね~」と見に来る。
それが中学生だった私には辛くて
弟との果たせなかった約束
ひまわりを見るたびに辛くて悲しくて泣いた
やがて沢山の種をつけたひまわりは
近所の人にもらっていただいたり
弟が通っていた小学校へ持っていったり
次の年はまた色々な所で花を咲かせた
ただ
実家には、
その後、ひまわりの種をまく事もなくて
私も家庭を持ち 子供が産まれても
ひまわりを植える事がなかった。
弟を思い出し辛くなる花だったから
