ご訪問ありがとうございます。
本日から、通常の英語学習で読んだ本の感想に戻ります。
香港旅行記に時間がかかって、すっかり遠のいてしまいました。
OXFORD BOOKWORMS STAGE4の
「Dr Jekyll and Mr Hyde」
YL:3.5, 語数12,520 本文70ページ
を、読みました。
実は、この本の前に
「Emma」
「A Tale of Two Cities」
「The Hound of the Baskervilles」
「Road Jim」
こちらの四冊を読んだのですが、
直近に読んだ本の方が、記憶がまだ確かなので 「ジキル博士とハイド氏」にしました。
と言っても、どの本もこのブログに書くときには、もう一度読み返しながら書いているのですが・・・
「宝島」で有名な Rovert Louis Stevenson の作品です。
自分の記憶の中では、「二重人格の人の話」という感じでしたが、こちらを読んではっきりわかったことは、精神だけではなく、骨格を含む体型や顔貌までも完全に異質の人間に変化するということでした。
元々、Jekyll博士は、自分の内面(精神)に邪悪なものが存在することを自覚していて、世間が知る彼の性格とは正反対の邪悪なものだけを取り出したい欲求にかられ、研究に研究を重ね、ついに薬の調合に成功し、Hyde氏をこの世に送り出すことが出来たのでした。
物語は、
語り手となる Mr Utterson という真面目を絵に描いたような人物の紹介から始まります。
Mr Utterson the lawyer was a quiet, serious man.
He ate and drank simply and, althogh he enjoyed the theatre, he had not been to a play for twenty years.
彼はつましく生活し、人々の弱点に紳士的に対応し常に援助を備え、刑務所に向かう悪人たちにも、丁寧に公平性を持って寄り添うことの出来る弁護士として描かれています。簡単にしすぎですが・・・
そのような Mr Utterson の best friend として、まるで接点がないと思われている a distant cusin の a fun-loving 'man about town' (楽しむことが好きな遊び人・プレイボーイとでもいうのでしょうか・・・)とよく知られている Richard Enfield のある奇妙な話の中に、Mr Hyde が登場するのです。
Enfield の話は、
(ちょっと長くてすみません・・・)
ある暗い朝( about three o'clock って夜中だよねと思いつつ・・・)、
a short man と a little girl がぶつかって、倒れた少女の身体上を、ぶつかったその男が重いブーツで平然と歩いて行ったのを目撃したというものでした。もちろん少女は泣き叫び、この非道な行為を見て、Enfield は、この男を捕まえ連れ戻しました。
Enfield の胃が痛くなるぐらい、この男はとても恐ろしい形相をしていました。
騒ぎを聞いて人々が集まり、少女の家族や医者が到着して、その医者とEnfieldは、その short man に、少女の治療費(慰謝料?)を出させることにします。
"Name your price," he said.
(値段を決めてくれ)で、いいのでしょうか・・・
そして、100ポンドを少女の家族に渡すことを承諾させ、人が住んでいないように見える建物のドアを鍵を開け中に入り、10ポンドと Coutt's Bank の90ポンド分の小切手を持ってくるのです。
しかし、
小切手に書かれていたのは、彼ら(その医者とEnfield)がよく知る全く別人の名前でした。
その short man と医者とEnfield の3人は、Enfieldの家で銀行が開く時間が来るのを待ち、3人で一緒に銀行に行き、その short man は問題なく小切手を現金に換えて、少女の家族に渡しました。
Mr Utterson は、質問したくてたまりません・・・(これは私の勝手な解釈で、当てはまる英文はありません!)
'And you don't know if the writer of the cheque lives in that building?' asked Mr Utterson.
と質問するのですが、
Enfield に、
In my experience, it's not a good idea to ask too many questions, in case the answers are ugly, violent ones.
と、質問を制されてしまうのですが、
However, I want to ask the name of the man who walked over the child.
と聞き、
He told us his name was Hyde.
と、問題の short man の名前を知ったのです。
ここまでが、contents 1 The mysterious door です。長かった〜
ここで興味深いなと思ったのは、"The mysterious man" ではなく "The mysterious door"となっているところです。あの door の中にこの奇妙な short man に通じる秘密が隠されている感じが、なんとも言えない奥行きを想像させます。
Mr Utterson は、実はこの Hyde という名前に記憶があったのです。
というのも、
Doctor Henry Jekyll から直筆の遺言状を預かっており、そこには、
'If I die, or I disappear for more than three months,' the will bigan, 'I wish to leave everything I own to my dear friend Edward Hyde.'
と書かれていたからです。
Hyde 氏の行状を知ってしまった今、この遺言状をこのまま預かっていていいものかどうか悩んだ Mr Utterson は、自ら Edward Hyde なる人物の調査を試みるのです。
Mr Utterson は、先の小切手の主が誰であるか、遺言状の内容からすればすぐにわかったことでしょう。
果たして、Dr Jekyll と Mr Hyde の関係やいかに・・・?
人間には、善の面と悪の面と両方あるとは思いますが、悪だけを抽出したいなんて、なんて恐ろしいことを考えつくのでしょうか。人を殴り殺して快感を覚えたなどというくだりも出てきました。
ただただ恐ろしいです・・・
何度か映画化もされているようです。
映画では、悪を取り除く薬の開発を試みる研究者の設定(1932年映画)だったり、恩師の娘が婚約者(1941年の作品ではイングリッド・バーグマンが婚約者役)だったり、Hyde が娼婦・女給とねんごろになりやがて殺人・・・と、この本には出てこない人物を登場させ、よりドラマティックに描かれているようです。
Filmarks映画情報 ジキル博士とハイド氏(1932年製作の映画)
こちらで詳しく紹介されています。
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最後までお読みくださりありがとうございました。
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