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OXFORD BOOKWORMSのステージ4 「Cranford」Elizabeth Gaskell作 Retold版語数:15,015語 /YL:4.0 (3.5-4.5) を、読みました。kitty

 

19世紀前半の主に女性中心の暮らしぶりを描いたお話で、教会のこととか、いろいろわからない推測がつかない単語が多くあり、巻末のGLOSSARYも、いつもほぼ1ページなのに、このお話だけは3ページもあり、やはりわかりにくいんだなと思いました。

 

時間はかかりましたが、内容は興味深く、悲しい話もあり、面白い話もあり、登場人物の女性たちの一喜一憂の様子が、かなり細かく描かれていて、作者の人間観察眼が興味深いです。ニコニコ

 

Cranford(小説の中の)という町に住む19世紀前半の主に女性中心の暮らしぶりを描いたお話です。巻末のABOUT THE AUTHORを読んで、理解が深まりました。

 

Gaskellは母の死後、Knutsfordに住む叔母に引き取られてその町で教育を受け成長します。この町がこの小説の舞台の町となったようです。

 

「クリスマス・キャロル」のディケンズや「ジェーン・エア」のシャーロッテ・ブロンテとも親交があり、ブロンテの伝記も書いたようです。

 

Gaskellが言ったこととして、

 

’It is the only one of my own books that I can read again; but whenever I am ill, I take Cranford and…laugh over it’ とあり、この作品に対する思いの深さを感じました。

 

物語は、

 

決して裕福ではないけれど、表立って「poor」の話をすることを極端に嫌がり、ちょっとばかり気取っていて、暗黙の了解の風習というか習慣もある町の人たち、主に女性たちのお話です。

 

このように書くと、ちょっと疲れる話かな?と思われてしまいそうですが、思いのほか後半たたみかけて読み手を引き込んでいきます。

 

9編からなり5編までは必ず落ちがあって、それも悲しい話と思ったら幸せになった話だったり、その逆だったり、

 

思わず「あなたたちは!?」って笑って突っ込みたくなるような落ちもあるのですが、後半は一気に読ませるのです。

 

メインバンクが倒産し一文無しになったMattyが、あれほど嫌っていた商売をすることになるのを、町の住人達や仲良しの茶飲み友達がそれぞれ精一杯の努力をして助ける様子は、本当に人間の心の温かさが伝わり感動します。ラブ

 

Indeed! がよく出てきました。イギリス英語の特徴? TVドラマシリーズもたくさんあるようです。

Cranford (BBC)

 

この中に、習ったばかりの know about +人 と、be used to itが出てきました。少しでも理解できたフレーズが出てくると、確実感が増してうれしいですね。

 

最初の教会用語さえ乗り切れば、後はなんとかなると思います。この本の感動は、多くの方にお伝えしたいと思いました。ニコニコ

 

 

Oxford Bookworms Library 4 Cranford 3rd (英語) ペーパーバック – 2008/3/15 Bassett (著)

 

 

 

 

東京丸の内の丸善で、¥810+税で購入しました。

 

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