OXFORD BOOKWORMSのステージ2

 

「William Shakespeare」

 

YL:2.7(2.5-2.8), 語数9,135, 本文48ページ

 

2017年10月ごろ読みました。

 

 

実在する人物の名前やシェイクスピアの作品

も多く登場するので、

 

少し読みにくさを感じました。

 

私自身は、

趣味でアマチュア演劇に関わっているため、

俳優座の舞台や、

シェイクスピアの作品を上演する舞台を

何度も観劇したり、

戯曲も、

多くはないですが読んでいたので、

興味深く読むことが出来ました。

 

This story about Shakespeare’s life is told by his friend Toby.

Toby is not a real person- perhaps Shakespeare had a friend like that, but we don’t know.

But all the other characters in the story were real people, who knew  Will Shakespeare as a friend, actor, poet, and playwright.

( introductionから引用)

 

架空の友人Tobyの視点から、

シェイクスピアの人生が描かれています。

 

Stratford-upon-Avonの自然の中での

伸びやかな生活、

この自然の中での暮らしが

シェイクスピアの感性を育んだのだろうと

思いました。

 

以前から、

もし、イギリスに旅行することがあったら、

シェイクスピアゆかりの

Stratford-upon-Avonには、

行ってみたいなと思っていたので、

この本を読んで、

行きたい気持ちが、さらに強くなりました。

 

驚いたのは、

18歳で、

年上の26歳

ちょっと怒りっぽそうな女性と

出来ちゃった婚をしてたことです・・・

 

これには、Tobyも

My mouse fell open and stayed open.

でした。

 

前後して、

Poor Will. He had a lot to learn about women, too.

と書かれていました。

 

あまり女性を見る目がなかったということでしょうか・・・

 

でも、

この経験から、

逆に洞察眼や人物描写が

上手になったのかもしれませんね。

私の勝手な解釈です!

 

そして、

その妻Anneの反対を押し切り、

二人でロンドンに出向き

劇場で下働きをしながら、

自分の戯曲を書いていきます。

 

やがて、

「リチャード3世」で大成功を収めるのですが、

同じ頃、

恐ろしいplague (ペスト)が

大流行し、多くの人が命を失いました。

 

当然、

劇場は2年間(1592~1594年)の閉鎖を余儀なくされます。

しかし、そのような状態でも

Stratfordで、

執筆活動に邁進している様子が描かれています。

 

「ロミオとジュリエット」が書かれたのは、

この後。

同じステージ2に、retold版の作品があります。

それについてのブログは、こちらを ご覧ください。

 

何と、

シェイクスピア自身が、

Will played the part of old Capulet, Juliet’s father.

だったんですね。

 

そして不幸にも

再び、plague が蔓延

 

シェイクスピア最愛の息子

Hamnet が亡くなってしまうのです。

 

息子を失ったことで、

シェイクスピアの作品は、変わってしまったそうです。

 

しかし、

彼の創作活動は、

華々しく続き、

‘Mr Shakespeare, you are the best playwright in England.

I enjoyed your play, and I thought  that Sir John Falstaff was very funny.…’

 

と、Queen ElizabethⅠから、

大変な賞賛をいただくのです。

 

こんな感じで、

物語は、淡々と進んでいきます・・・

スリルもサスペンスも、

もちろんありません。

 

言葉を綴ること、

それも、美しく詩的な言葉を綴ることが

大好きで、

 

そして多分、人間が大好きだったのではないか・・・

(これは、私の勝手な解釈です!)

 

それが天命であったであろう

シェイクスピアという人物のことを

知ることができる本でした。

 

His friend Ben Jonson wrote of him :

 ‘He was not of an age, but for all time.' 

( introductionから引用)

 

彼は、一時代では終わらない、永遠に続くのだ

(こんな訳で良いのでしょうか・・・?)

 

 

 

 

William Shakespeare: 700 Headwords (Oxford Bookworms Library, True Stories; Stage 2) (英語) ペーパーバック – 2007/12/31 Jennifer Bassett (著

 

 

 

例によって、

 

東京丸の内の丸善で購入しました。

本体¥715 +税 でした。

 

多読国民のレビューは、こちらです。