やっと観られた「ラーゲリより愛を込めて」
とてもよかったので感想残しておこうと思います。
ネタバレありの、そしてきっと長いので笑
時間のある方、大丈夫な方、
よろしかったらお付き合いください。







わたしは「火垂るの墓」を観て、使い物にならなくなった過去があるので、ちょっと警戒(笑)しながら観ました。
戦争映画は基本、辛く苦しく絶望的な気持ちになりがち。それが実話であろうがなかろうが、それに類することが確実にあったのだろうと思うと、かなり心をヤラれます。
今回も殺し殺されるという場面はもちろん、もう息子を戦地へ送り出すシーンだけで涙が止まりませんでした。あんなことは絶対嫌だと震えます。

でもこの「ラーゲリ」では、観終わったあと、ただ辛いのではなくなにか温かい気持ちになれました。
それがすごくよかったです。

山本幡男さんのお人柄だからなんでしょうね。
どんな時も希望を持ち続けるその温かい強い心が、ラーゲリでそばにいる人たち、そして遠い日本にいる家族にも伝わって、今日も明日も生きよう!と思える。
それが小説となり多くの人に伝わり、更に今回映画になる事でもっともっとたくさんの人々に伝わるのです。
にのちゃんは「無力」だと言ったけど、そんなことはないと思っています。
幡男さんが、絶対的聖人ではなかったところもよかった。人間だもの、心折れる日もある。倒れた人を助け起こせない心持ちな時も、余命に絶望する事もあって当然。でもそこからまた、向き合っていく心の強さ優しさが素晴らしかった。

見かけた感想に、「こういうところで犬を持ってくる演出ズルい」みたいなものがありました。
クロちゃんは本当に氷の海を渡ったのに…知って欲しいなぁと残念でした。あんなに番宣したのに、難しいものですね。
クロちゃんは幡男さんの「日本に帰りたい」という気持ちをのせて走ってきたんだと思っています。
クロちゃんと届けられた遺書によって、幡男さんはモジミさんのところに帰れたんだなあ!って。

本当に多くの人に観てほしい映画ですね。

制作に携わった方々
演じられた方々
ありがとうございました!

皆さん素晴らしかったです。
中島くん、とても癒しでした。オリジナルキャラ(ですよね?)は難しいと思うのですが、とても大事なキャラだった。いてくれてよかったです。

エンドロールが終わるまで、誰一人立ち上がりませんでした。終わってもしばらくしん…と皆さん座ってらした。今までいろんな映画を観てきたけど、初めての経験でした。
戦争映画をもう一度観たいと思ったのも初めてです。
泣ける映画とかって宣伝するのはちょっとどうかと感じました。本質は泣けるかどうかじゃない、どう受け止めるか、どう向き合うかですよね。
そこのところも、にのちゃんがちゃんとわかってるところも素晴らしいのよね。
さすが、最高の推しです!←結局ソコ

長々とすみません。
観に行けてほんとによかったです🍀

読んでくださった方
ありがとうございました( ᵕᴗᵕ )✩