「おはよ」

朝、まーくんが迎えに来てくれた。
自転車の後ろに乗ってけと言うから、うれしくなってニマニマする。
「今日はもう乗せてくれないんじゃなかったの?」
「……無理させたから」
そんな、赤くなって目をそらされるとこっちまで恥ずかしくなるじゃんか。

昨日あの後、急に俺のこと突き離したまーくんは、俺を布団に押し込んでバタバタ帰っていった。なんだよ、そっちが勝手にキスしてきたくせにさ。ほんとわけわかんない。


自転車の後ろに乗ると、まーくんがいきなり猛ダッシュで漕ぎ出したもんだから、ガタガタ振動がすごくて、おしりが悲鳴をあげる。
「痛いいたいー!」
とたんに急ブレーキ。慌てて振り返った顔は神妙で、そこからは慎重過ぎるくらいゆっくりになった。


初夏の風の中、自転車はゆるゆる進む。
明るい新緑の並木道。
まーくんの背中にくっついて、爽やかな朝の空気を楽しんだ。
それでも葉っぱの間から照りつける陽ざしがすでに強くて、駐輪場に着く頃にはまーくんは汗だくだった。

「ほんと汗っかきなんだから」
風邪ひかないでよって、ミニタオルでおでこの汗を拭ってやった。なんか子どもみたいでかわいいっていうか、世話が焼けるっていうか。

おとなしく拭かれてたまーくんが、いきなり俺の手をタオルごと掴んできた。
びっくりして目を見つめると、まーくんも見つめ返してくる。
え、なに急に。
自分の耳が赤くなるのがわかる。
まさかこんなとこで…と身構えると。

「その顔!!」
「…………はあ?」
「外でそういう顔しちゃダメ!!」

そういうってどんな顔?
時々わかんないこと言うんだよな、こいつ。
俺がなにか言う前に、手を握ったままずんずん歩き出した。
途中の手洗い場の鏡を立ち止まって覗いて見たけど、いつもと変わらない、眠そうな俺が映っているだけだ。
「なにしてんの」って引っぱられて、勢いまーくんにぶつかった。
「あ、ごめ」
顔をあげるとチユーできそうなくらいの近さにドキドキする。真っ黒な瞳に吸い込まれそう。

「かず…」

かすれた声で呼ばれて、頭の中がしびれた。
ダメだこのまま俺…


「おはようございます!」

潤くんの礼儀正しい朝の挨拶に、2人で飛び上がる。慌てて手を振りほどいて、潤くんの腕にしがみついた。
まーくんは不満そうだったけど仕方ないじゃん。潤くんの顔に「だから露骨過ぎだろ」って書いてあるんだもん。
「じゃね!」
俺は潤くんと教室に急いだ。
後ろからまーくんの声が追いかけてきた。
「帰り!乗っけてくから待ってろよ!」


えへへって顔が緩むのが自分でもわかる。
潤くんはあれこれ聞いてこなかったけど、小さなため息をつかれた。

けどさ、なんかまーくん…ちょっとヘンじゃない?
ほんというと今朝はもちょっと、甘々な感じになるのかと思ってたんだよね。
そんなこと期待する俺のほうがヘンなのかな。





















*****

2020スタジアムのにのちゃん、ものすご美人さんだったあ♡♡♡♡♡
せっかくの取材が放送されなかったのは残念だったけど。にこにこ笑顔のにのちゃんが見られたから、それだけでうれしい( *´︶`*)

東京…なんかすごいことになってきた。
←2020の後そのまま小池知事の会見見た
早く収まんないかなぁ。
落ち着かない……。

とか言ってたら、えええ!!
競泳中止になってるし!
にのあいがあぁぁぁ…(T ^ T)