生徒会での俺の仕事は、もっぱらパソコンで文書を作ること。
広報紙を作るだけかと思ったら、議事録もまとめてくれって言われて。そんなの、書記の生田くんがやればいいじゃんと思うのに、当の本人は「俺、パソコン苦手だもーん」とか言って、ミミズがのたくったような手書きの議事録持ってくるから!読めないっつーの。
4月は、代議会とか、委員長会議とかいっぱいあって、俺はパソコンとにらめっこ状態。
だから関わるのヤダったんだよ。

毎日放課後パソコンにかじりついてると、もれなく隣りには西畑がぴったりくっついてる。
使い方を覚えるとか言いながら、資料を集めたり、お茶まで準備してくれたり。
もはや忠犬ワンコ。
なんでこんなに懐かれてるのか謎なんだけど。
いや、ありがたいのよ。仕事はかどるっちゃあはかどるし。
でもさぁ、ちょくちょく顔出すまーくんが、黙ったままじっと見てるんだよ。
なんも言わないのが、逆にコワイ。


まーくんが顔出す日は、一緒に帰る。
言葉少ないまーくんをチラチラ見ながら自転車をこぐ。
ここ何日か続いてるこの状態に、ちょっと腹が立ってきた。だいたい生徒会に入れって言ったのまーくんじゃん!

「まーく…」
「かず!」

ほぼ同時に交わされる名前。
顔を見上げると、いつになく真剣な眼差しに胸がキュッとなる。
まーくんは自転車を停めると、俺の肩をぎゅうぅっと抱きしめた。

「こんどの日曜日、かずんちに行くから」
「え、あぁ、うん」

俺の予定聞かないで決めてくるのは、通常営業。まぁ、どうせ家でゲームばっかしてるって思ってるんだろうけど、実際そうだからね。
でも久しぶりに2人でゆっくり出来そうで、うれしくなった。

「じゃ待ってるね!」

まーくんはちょっと困ったような顔をすると、スバヤク耳元に口を寄せてきた。
何か囁かれるのかと思ったら、急に耳たぶが熱いものに包まれた。

「んぎゃっ!?」

思わずじたばたする。
俺の耳!耳たぶ!!食べられた!?

「なにすんだ、ってかここ外!外!」

真っ赤になって肩を突くと、まーくんは、ぷんぷんする俺を家まで送るって笑った。
何なんだよ、もう!
油断も隙もありゃしない。











******

11月3日は目まぐるしい1日でしたね。
とりあえず、にのちゃんの「こん相葉ー!」にヤラレました(//∇//)
その後もどんだけ相葉さんなんだよ…って。
さすがです!