「う、わっ!」

目が覚めてとび起きた。とんでもない夢見ちゃった。俺、まーくんにチューされてた…
って、どうしてくれんだよ、昨日のせいだろ!
あんなん事故なのに、みょーにギクシャクするアイツのせいだ。
ボスボス枕に八つ当たりをしていると、玄関のチャイムが鳴った。アイツだな、文句言ってやるぞと勢いよくドアを開けたら。

「よっ」
「しょうちゃん!?」

そこに立っていたのは、まさかの櫻井翔。
「いいね~、その親しげな感じ」
「あ…っ、すみません」
アイツがあんまり翔ちゃん翔ちゃん言うから、うっかり出ちゃったじゃんと心の中で毒づく。
しょうちゃんは、相変わらずの爽やかな笑顔で、やっぱり俺の頭をぽんぽんした。
「いや~、寝癖ハンパないな!」
「あ、あの、なに…」
「ごめんごめん。今日は雅紀のカテキョの日だったんだけどさ。全くのポンコツでね。聞けばなんか、にのちゃんとケンカしてるって言うから、迎えに来たってわけ」
「いや、別にケンカってわけじゃ…」
なんて聞いてやしない。肩を組まれてズルズルとまーくんちまで連れてこられた。

「雅紀、お前道教えるの下手くそな。すぐそこなのに、迷いそうになったよ」
しょうちゃんはニコニコとまーくんの背中を叩いてる。まーくんは俺を見て困った顔でちょっと笑った。俺は目を逸らしてシカトする。
「なぁ雅紀。謝ってしまえばいいんじゃね?
下心ありありで、にのちゃんにキスしてしまってすみませんでした!とか。」
「はあ!?」
2人同時に声が出た。まーくんは狼狽えて、椅子から転がり落ちながら、口をパクパクしている。それを見て、俺はたまらず、
「そんなんじゃないし!だいたいまーくん悪くないし。悪いのは突然入ってきた姉貴だし。むしろ転けそうになった俺のこと、庇おうとしたんだし、それにそれに…」
あれ?何言ってんだ俺。
しょうちゃんはニッコリ笑うと、そうだよな怒ってないよなと頭をぽんぽんする。

「だいたい大袈裟なんだよ。ほっぺにキスなんて挨拶みたいなものだろ」

え、と思った次の瞬間。引き寄せられた俺は、ほっぺたにチューされてた。
「う、わっ!!」
「翔ちゃん!!」
あっという間に、スゴい馬鹿力でまーくんの背中に隠された。
「なんなの、なんなの?翔ちゃんは外国人なの?アメリカの人?」
しょうちゃんは、いや~可愛いかったからさぁなんて楽しそうに笑ってる。
油断も隙もないぞ、櫻井翔!

どうもすみませんでしたとキチンと謝罪したしょうちゃんと、みんなでお茶を飲む。
ここ!と言われて、俺はまーくんの隣にくっついて座らされる。
そんなに警戒すんなよと、相変わらず爽やかな笑顔のしょうちゃん。
「お詫びってわけじゃないけど、今度の週末うちでバーベキューする予定だから、2人で来ない?」
友達来るから、雅紀も知ってる人いると思うよとか言われて、まーくんは「お肉~♡」なんてもうその気になってる。ほんと肉好きだよね。
しょうちゃんは、相葉雅紀の操縦法をよくしってるみたいだ。
なんか、なんか悔しくなって、お菓子取るフリして、思いっきり足を踏んでやった。

「いってぇ!」
まーくんの雄叫びが響く春休み4日目。






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皆さん。黄色のクマちゃんのNANOXボトル買えましたか?まったく見かけないんだけど…。
よそ様のところで、札幌ににのあいボトルの売り場があったような写真を拝見しました。
え?札幌まで行かないとダメ!?
いやいやいや、まさかしょんなぁ(T^T)
今日もにのちゃんボトル探しの旅に出るむむにのです。暑さにヤラれるのが先か、売り切れるのが先か!?