このVDストーリーで京介にハマったんだよねぇ
( ´艸`)ラブラブ


んじゃ、いってみよう(・ω・)/





《中西京介 編》



注意以下完全ネタバレ注意









【Step 1&2   アンチ・バレンタイン!?】



(……私、京介くんに気持ちを伝えたい……!)





*****


△△)「あ、Wave……」



仕事から帰ってきて、テレビをつけると画面にはWaveが映っていた。



(なんか、変な感じだな……)



ついさっきまで一緒に仕事をしていた人たちが、テレビに出ているのを見ると何だか不思議な気持ちになった。



(それに、みんなは……)



実は、私と同じマンションに住んでいたりもするWave。


テレビには普段よく見る顔とは、まったく違う雰囲気で映っていて、その姿から目が離せなくなる。



△△)「……うわ、かっこいい……」



思わず、つぶやいてしまった瞬間、画面に映っていたのは……



          A  Wave全員
合格  B  京介くん



(さすが、京介くん……)



画面には、悪戯っぽい微笑を浮かべた京介くんがアップで映っていた。


カメラをフルに使って、どんな瞬間もかっこよく目線を送る京介くんに釘付けになる。


その背中には照明だけじゃないキラキラとした輝きが見えたような気がした。



△△)「かっこいい……って、違う!」



テレビに夢中になりかけたところで、私は我に返った。



(しまった。今はテレビを見てる場合じゃないのに……)



慌てて、私は壁に掛けてあるカレンダーに視線をやった。


2月のカレンダー、もうすぐあの一大イベントがやってくる……。


一瞬だけチラリとテレビに目を戻すと、ちょうど京介くんが質問をされているところだった。



司会)「まさかモテないなんてウソでしょう?大人気なんだから、バレンタインも大変そうですけど?」


京介)「もし、そうなら嬉しいですね。でも、義理より友より、俺は本命が欲しいですね……」



テレビ用の発言だと分かっているのに、聞こえてきた言葉に胸が高鳴った。


何故なら、このバレンタインに、本気で京介くんに本命のバレンタインチョコを
渡そうとしている私には、平静ではいられない話で。



△△)「でも、ほんと……どうやってチョコを渡そう?」



同じマンションに住んでいるからといって、必ず会えるわけでもない。


まして、部屋を知ってるからって不用意に近づいて一般の住人に目撃でもされたら
大変なことになってしまう……。



(でも、現場で渡すのも難しそうだし……)



相手が京介くんというだけで、渡すことさえ難しくて……私は頭を抱えた。



△△)「本当に、どうしよう……」



渡すことを考えるだけでも、ドキドキする。



(バレンタインでここまで、悩んだのって初めてな気がする……)



テレビでは、またWaveのみんなが歌っていて、私の目は自然と京介くんの姿を追っていた。


そんな自分に気付いた瞬間、顔が一気に熱くなる。



(なんか悔しいけど、私……ホントに京介くんが好きなんだな……)



再確認して、私は恥ずかしさで机にうなだれた。


バレンタインまで、あと数日。



△△)「……とりあえず、本屋さんに行こっと」

(こうなったら、すごい手作りチョコ作ってやる!)



勢いよく立ちあがって、私は気合いを入れると部屋を飛び出した。





*****


京介)「お疲れ様でした!」



スタッフに向かい頭を下げて、京介はスタジオを出た。


と、スタジオを出てすぐの廊下に、背中を預けるようにして立つ一磨の姿を見つけ足を止める京介。



一磨)「お疲れ。番組、京介のおかげで盛り上がって良かったよ」



一磨は笑顔で、京介の肩を叩いた。


その言葉にフッと目を細めて笑って、



京介)「そう? リーダーが、そう言うなら良かったけど」



と、軽く肩をすくめてみせる京介。



一磨)「ところで……今年は、やけに本命にこだわってるな?」



一磨が振ってきた突然の話題に、京介はかすかに目を見開くが、すぐにいつもどおりの表情で取り繕う。



京介)「……別に。俺は、バレンタインに限らず年中、本命告白は大歓迎だけど、ね?」

一磨)「はぐらかすなよ。実際の、お前は違うだろ。……で?」



面白そうに、微笑む一磨の視線から逃れるようにふいっと顔をそらして、



京介)「『で?』って何だよ……」



京介は歩くスピードをあげる。


余裕めいた顔で、京介の後を追いながら一磨は笑顔を崩さない。



一磨)「だから……今年は、もらいたい相手がいるんだろ」

京介)「……」   ←テレ恋の矢



返事をしない代わりに、微かに頬を赤らめる京介。



一磨)「俺としては、京介のそういう変化はいいな、と思ってるから……応援してるんだけどね」

京介)「……っ、一磨には関係ないだろ」



そのまま駆け出しかけて、慌てたように振り返って、



京介)「このこと、絶対にメンバーには言うなよ? 特に亮太と翔には!」  ←むかっ



ハッキリと言い置いてから、京介は廊下を走り去った。



一磨)「ほんと素直じゃないな……」



遠くなる京介の背中を、一磨は柔らかな微笑みで見送ったのだった。





*****


(わ、すごい……)



マンション近くの書店に入った途端、目の前にバレンタイン特設のコーナーが見えた。


そこには手作り用のレシピ本もたくさん並んでいて、そこから一冊を選ぶには
時間がかかってしまいそうだった。



(どうしよう……でもやっぱり、見るなら……)



          A   特設コーナー
合格  B   雑誌コーナー



私は、行き慣れた雑誌コーナーに向かった。


さすがに特設コーナーでは、思いきりバレンタインにチョコを渡すんです……なんて
アピールしているようで、恥ずかしい。


だから、この時期なら必ずバレンタイン特集を組まれている雑誌を探すことにしたのだった。



(うーん。どうしよう、この際……まとめて買っちゃおうかな?)



適当に手を取った雑誌に欲しい情報を見つけた私は、すぐに夢中になってしまった。


真剣に手作りチョコの記事を読んでいると、誰かに肩を叩かれた。



(え……誰?)



突然のことに、警戒して私は黙りこんだ。



??)「……△△ちゃんだよね?」



すると、確認するように名前を呼ばれて、私は凍りついた。


家の近くだからといって、部屋着のジャージと小さなバックひとつで、やってきた本屋さん。


そんな状態で、気付かれたことに動揺して、後ろを振り向けない。



(ど、どうしよう……)



不安でドクドク速まる心臓の音に、顔色を悪くさせていると……



??)「やっぱり△△ちゃんだった。すぐに返事しないから人違いかと思った」


(え、ウソ……何で?!)



私の顔を横から覗き込むようにして、声をかけてきたのは京介くんだった。



△△)「な、何で、京介く……」



驚いたあまりに声を上げそうになった私の唇を、サッと指で押さえて、



京介)「本屋さんでは静かに、ね?」



フッと目を細めて、不敵に微笑む京介くん。


その微笑みに、ドキンと鼓動が跳ねあがる。



京介)「ここ、マンションの近くだし……それとも何、俺とは会いたくなかった?」



小さな声というより、ほとんど囁くように言われて焦って首を横に振る。



(ある意味、今は会いたくなかったかも……)



内心でぼやいて、私は手に持っていた雑誌を急いで棚に戻した。


瞬間、京介くんは不思議そうな顔で棚をじっと見つめた。



京介)「ところで……△△ちゃんは、あんな真剣な顔で何を読んでたの?」

△△)「……み、見てたの?」

(真剣な顔って……いつから、私に気付いてたの?!)



途端に、バレンタイン特集を熟読してたことまで気付いているかもしれないと、
不安でいっぱいになった。


これから渡そうと思っている人に、バレンタイン特集を読んでいたことがバレるなんて、あまりにも最悪で。


動揺を、一生懸命隠しながら私は、あいまいな微笑みを浮かべた。



△△)「何って、とくに何かを探してたわけじゃないけど……?」

(ホントに雑誌コーナーで良かった……!)



さすがに特設コーナーで本を読んでいるところを見つけられたら、言い訳も出来ないところだった……。


何とか、ごまかせてホッと胸を撫で下ろしていると京介くんが小さく笑った。



京介)「……女の子も、大変だね……」

△△)「え?!」

(ウソ、やっぱり気付いてる?!)

京介)「ほら、アレ……ダイエット特集が、いっぱい載ってるでしょ」



京介くんが指差した先には、ダイエット特集の雑誌が平積みにされていた。



△△)「う、うん……。私も、また頑張らなくちゃって思ってたとこなんだ!」

京介)「……何で?」

△△)「何でって、だって冬って甘いものとかおいしいから……太っちゃう、し……」



とっさに答えてしまって、その途中で私は重大な失敗に気付く。


『甘いもの』なんて、自ら墓穴を掘ったことに心の中で私は頭を抱えた。



(ど、どうしよう……やっぱり気付かれた?)



ドキドキとうるさい胸の音を聞きながら、私は京介くんを伺い見た。



京介)「ふーん? まあ、いいけど……無理して倒れたりしないように、ね」



と、返ってきたのは、あまり興味のなさそうな京介くんの反応で。



(とりあえず、ギリギリでバレてない……よね?)



私は、ホッと息をついたのだった。





*****


京介くんと一緒に、私はマンションに向かって歩いていた。



京介)「そういえば結局、何も買ってなかったけど、本屋に何しに行ったの?」



いろんな雑談をして完全に油断しきっていたところに、まさかの質問をされて
私は一瞬で顔を強張らせた。



△△)「だ、だから……えっと、その雑誌、を見たくて。ちょうど今日、控室に置いてあった雑誌が面白かったから
買おうかなと迷ってたから!



しどろもどろに、何とか言い訳を紡ぎ出して、



△△)「そ、そんなことより、さっきの生放送見たよ!」



私は無理やりに話を方向転換させる。



京介)「アレ、見たんだ……どう、だった?」

△△)「みんな、すっごくかっこよかった!」

(やっぱり、断トツで京介くんがかっこよかったけど……)



内心でだけ本心をつぶやいて、私は京介くんに向かって微笑んだ。



(困ったな……とりあえず本は明日の朝でも買わないと……)



頭の中では、ぐるぐると本を買うタイミングのことばっかり回っている。



京介)「へえ……みんな、ね……」



ごまかせたことに安心しきっていた私は、京介くんがそんなことを口にしていたことにも気付かなかった。





*****


△△)「……お、重い……」



義理で配るためのチョコを、近所のパティスリーで買った帰り道……。


両手に、お店の紙袋を持ってフラフラと歩いていると、マンションのエントランスで帰ってきた京介くんと
バッタリと会った。



京介)「何、それ……」



重さにふらつく私が持っている紙袋を、京介くんは怪訝な顔で見つめた。



△△)「共演者の人たちや、いつもお世話になっている人に配るチョコなんだけど、こんなにいっぱいになっちゃって……」

(チョコも、これだけの量だと良い運動になるよ……)



大量になってしまったチョコに、皮肉の苦笑いがこぼれた。



京介)「義理チョコ、か……」



フッと京介くんは、顔をくもらせた。



京介)「俺も、毎年……義理チョコはいっぱいもらうけど、正直食べきれなくて困る」

△△)「そう、なんだ……」

(そっか……やっぱり、いっぱいチョコもらってるんだ……)



分かっていたことなのに、京介くんの口から聞くと心が重くなった。


何より、ハッキリと『困る』と言われた言葉に胸がズキンと痛んだ。



京介)「義理でも、もらった方は気を使うし……」

△△)「……」

京介)「だから俺、バレンタイン当日って好きじゃない」



さらりと言われたことに、ますます気持ちが沈んでいく。



(こんなで、当日……ちゃんと、チョコを渡せるかな?)



相手は芸能人で、それも人気グループのWaveの京介くんで。


そんな人にバレンタインチョコを手渡す大変さを改めて認識させられて、私はこっそりとため息を吐いた。



(でも、ちゃんと渡すって決めた!だったら頑張るしかないよね……)

△△)「うん、しばらく部屋着にジャージは禁止しよう……」

(マンションに帰ってきてから渡す場合も考えると、やっぱり……)


京介)「……今、何か言った?」

△△)「え、何も言ってない!」

(うう……うっかり、声に出しちゃった……)



どんな状況でも、ちゃんと渡せるように、しばらく部屋着はジャージじゃなくて
ジーンズにしようと心に決めたところで。


それが思わず口に出してしまって、私は慌てて口をつぐんだ。



(とにかく急いで、新しいジーンズとレシピ本をゲットしないと……!)



きゅっと唇を噛むと、私は重い義理チョコのつまった紙袋を力いっぱい持ち上げて、
先を歩いていく京介くんの背中を追いかけた……。





*****


バレンタイン前日の深夜。



△△)「急がなきゃ……」



仕事から帰ってすぐ、私はレシピ本を手にキッチンへと駆けこんだ。



(今なら……何とか、間に合うよね?)



チラリと腕時計を確認して、私は唇を噛んだ。


あの後……結局、なかなか本を買いにいくことが出来なかった。


そして前日の今日になって、やっとのことで本を買えたという状態で。



(でも、本命チョコだけは手作り、したい……)



お世話になっている皆さん用の義理チョコは、京介くんの分も用意した。


だけど、やっぱり義理と本命では想いの込め方が違う……。


こんな風に時間がギリギリになってしまったけど、
本命だけは絶対に手作りをしようと頑張ることにしたのだった。





**


チョコ作りと格闘すること数時間……



△△)「……良かった、これなら間に合いそう!」



ホッと胸を撫で下ろしたところで、インターホンが鳴った。



(え、こんな時間には誰……?)



ずっと夢中でチョコを作っていて、気にしていなかったけれど今は真夜中。


真夜中のインターホンにビクつきながら、私は玄関に向かった。





*****


△△)「ど、どちら様ですか?」



怯えながら、ドアの向こうの来訪者に声を掛けると……



??)「こんな時間にごめん、俺……」

(京介くん?!)



聞こえてきたのは、京介くんの声だった。


慌てて玄関のドアを開けると、
辺りを気にした様子の京介くんが入ってきた。



△△)「どうしたの?」

京介)「いま、帰ってきたところなんだけど……」



と、言葉途中に京介くんは首を傾げて、



京介)「何か、いいにおいするね?」



フッと微笑みながらの言葉に、ドキリと心臓が激しく脈打った。



(どうしよう、チョコ作ってるのバレた……?)



今、一歩でも部屋に入れたら、完全にバレてしまう……。


急いで用件だけ聞いて帰ってもらおうと、私は慌てた。



△△)「そんなことより京介くん、こんな時間にどうしたの?」

京介)「……そんなこと、ね。ふーん……ま、何でもいいけど」



フッと目を細めて、唇の片端だけを上げて笑う京介くん。


全部を分かっているとでも言いたげに見える、その表情に動揺しそうになる。


何とか動揺を押し殺して、京介くんをじっと見返すことでやり過ごす。



京介)「こんな時間に来たのは……」



言って、京介くんはポケットから封筒を取り出して私に手渡した。



(何だろう……?)


京介)「明日……ってか、もう今日だけど。翔の誕生日なんだ。だから時間があったら来て?」



『それ、招待状』と、手渡してくれた封筒を京介くんは示した。



(そっか、翔くんの誕生日って、2月14日なんだ……)


京介)「明日、現場で渡しても良かったけど……
こうやって会える理由があるのに、会わないってのももったいないし、ね

△△)「え……?」

(そ、それって……)



何気なく言われた言葉に、ドキドキと胸の鼓動が速くなる。



京介)「……じゃ、頑張ってね」  ←(笑)



ふわっと笑って、
京介くんは私の頭をポンとして部屋を出ていった。



(が、頑張ってね、って……)

△△)「……」

(やっぱり、完全に見破られてる……?)



黙ったまま見送って、私は思わず長いため息を吐きだした……。







to be continued…