中川

源氏物語では蘆山寺とその西隣に位置する梨木神社(なしのきじんじゃ)が含まれる一帯は『中川』と呼ばれ貴族の別荘が多く建ち並ぶ地域と設定されている。第2帖「帚木(ははきぎ)」で源氏が方違え(かたたがえ)で訪れる紀伊守邸があったのは中川、また第11帖「花散里(はなちるさと)」で右大臣の圧力が強まり、心休まらない源氏が訪れる花散里邸もこのあたりと推測される。この二場面を描いた御朱印を梨木神社でみかけあまりに綺麗だったので購入しました。

光源氏の詠んだ歌「空蝉の 身をかへてける 木のもとに なほ人がらの なつかしきかな」

源氏物語 第3帖『空蝉(うつせみ)』。光源氏17歳。

光源氏の詠んだ歌「橘の 香をなつかしみ ほととぎす 花散る里を たづねてぞとふ」

源氏物語 第11帖『花散里』。光源氏25歳。