その内容は性暴力が起きる一つのパターンと言えるかもれません。


伊藤さんは山口とより20歳以上年下ですが、メディア界に職を得たいと考えていました。


一方山口氏は有名なジャーナリストであり、日本のキー局のワシントン支局長を務め、安倍首相の伝記を執筆した人物でした。


山口氏は食事と飲酒をしながら、伊藤さんがメディア界で職を得るために果たさなければならない役割について約束をしたと語りました。


さらに伊藤さんは薬を飲まされたのだと思うと語りました。
一方山口氏は彼女が飲み過ぎたと主張しています。

 

しかし当時の様子についてタクシー運転手が重要な証言をしています。


伊藤さんは駅にさえ連れて行って貰えば、あとは自分で帰宅できると伝えていたのです。
しかし山口氏は彼女をホテルの自分の部屋に連れて行きました。

 

ドキュメンタリー制作にあたり伊藤さんは「事実と向き合うため」この建物にやってきました。

 

伊藤さんが警察署に出向くと、当夜起きたことについて加害者に見立てた等身大の人形を使い、マットレスの上で忠実に再現するように求められました。


伊藤さんは事情聴取が女性警察官によって行われることを望んでいましたが、実際には男性警察官が担当しました。


この事件を担当するための女性警察官がいなかったのです。

 

このドキュメンタリーによれば、日本の警察官のうち女性の割合はわずか8パーセントにとどまっています。


東京には性的暴行事件に関する緊急相談センターが一箇所だけありますが、電話での相談はできないと言われ、直接を面談を行うため2時間をかけて来るよう言われました。


結局伊藤さんはその日、起き上がることができませんでした。