2017年9月11日づけロイター配信の記事です。国民に北朝鮮の脅威を煽り、政治利用だけの安倍首相とはえらい違いだ。

 

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 9月10日、ドイツのメルケル首相(写真)はドイツ紙のインタビューで、北朝鮮の核・ミサイル開発問題の外交的解決を図る取り組みに参加する用意があると表明した上で、2015年のイラン核合意を手本とすることを提案した。6日撮影(2017年 ロイター/Reinhard Krause)

 

 

[ベルリン 10日 ロイター] - ドイツのメルケル首相はドイツ紙のインタビューで、北朝鮮の核・ミサイル開発問題の外交的解決を図る取り組みに参加する用意があると表明した上で、2015年のイラン核合意を手本とすることを提案した。

 

10日発行の独フランクフルター・アルゲマイネ紙によると、メルケル首相はインタビューで「(北朝鮮問題で)われわれの交渉参加が望まれるならば、私は即座に受け入れる」と述べた。

 

ドイツと国連安全保障理事会の常任理事国5カ国は2015年、イランの核開発問題を巡り、対イラン制裁の大半を解除する見返りに同国の核開発を制限することでイランと合意した。

メルケル首相はイラン核開発問題の交渉について、「長かったが、重要な外交努力の時間だった」とし、最終的に「良い結末」に至ったと振り返った。

 

その上で、「北朝鮮問題の解決に向けても、(イランと)同様の形式が適用されると考えられる。欧州、特にドイツはその場合に積極的な役割を果たす用意がある」と述べた。

 

首相はまた、北朝鮮の核開発問題に対処する唯一の方法は外交的解決を目指すことにあると指摘。「周辺地域での新たな軍拡競争は誰の利益にもならない」と述べた。

 

さらに、欧州は北朝鮮問題に外交的解決をもたらすために結束すべきで、「制裁としてできることはすべて行うべき」との考えを示した。

 

メルケル首相は北朝鮮による3日の核実験を受け、日中の首脳らとすでに協議。フランクフルター・アルゲマイネ紙によると、メルケル首相は11日にロシアのプーチン大統領とも電話で協議する予定。