5/14~29まで旧東欧(ドイツのベルリン、ライプチヒ、ドレスデン、チェコのプラハ、ハンガリーのブダペスト)を訪れた。以下、旅行記をお届けする。
ベルリン中央駅からライプチッヒ中央駅までICE特急で1時間強だ。駅前から旧市街までは歩いていける。ライプチッヒ中央駅はとてつもなく大きな駅だ。その豪華さと華麗さはヨーロッパで随一だろう。駅舎が大きすぎて写真に納まらない。
左の写真:ライプチッヒ中央駅は大きい、また前に広場があるので、駅舎全体を写真に収めることはできない。 右の写真:ライプチッヒ中央駅の構内は宮殿のような豪華さ。社会主義だからこのような駅ができたのだろう。いつまでも残してほしい。
駅前の道路は石畳みで、その道路を10分も歩けば旧市街の中心地・マルクト広場に着く。観光すべき場所はこの広場から1kmの園内にすべて収まる。ニコライ教会、旧市庁舎とゲーテ像、、トーマス教会とバッハ像、バッハ博物館、メードラーパッサージュ。
マルクト広場を囲み歴史的建造物が建つ。旧市街の中心地がマルクト広場というヨーロッパの典型的な街並みだ。ライプチッヒは中世から続く商業、金融の中心地った。同時に文化都市でもある。ゲーテ、森鴎外はここで学んだ。そしてバッハ、シューマン、リスト、ワーグナーなどの音楽家がここで活躍した。
ゲーテ像の前で バッハ像の前で
ヨーロッパの歴史的地区、古い建物は4.500年の歴史を持つものが多い。歴史区分では5~15世紀まで中世、16~18世紀までを近世と区分する。そひて教会祖中心とする建物の歴史区分では12~15世紀までをゴシック様式、16~18世紀までをバロック様式と言う。ゴシック様式の傑作と言われるパリのノートルダム大聖堂は1163年に建設を始め1345年に完成、ドイツのケルン大聖堂は1248年に建設を始め600年近くをかけて1880年に完成した。私達がヨーロッパを訪れ見学する教会、街並みの多くは数百年前に作られており、建設が始まったのは中世までさかのぼるということだ。ヨーロッパに行くと、中世、近世の歴史が今に残り、今に生きていることを実感する。
左写真: マルクト広場を囲む建物の一つ旧市庁舎。右写真: ニコライ教会。ここで開かれていた祈祷会が民主化要求運動に発展し、1989年の旧東欧諸国の崩壊につながった。
昼食はメードラーパッサージュの地下にあるレストラン・アウアーバッハス・ケラーで食べる。このレストランの創業は1525年だ。この店にはゲーテ、森鴎外も通った。とにかく広い店だ。2,300人は入れるだろう。開店から30分で日本人団体観光脚が入ってきた。7,8月の混雑は想像に難くない。
左写真:アウアーバッハス・ケラーの入り口にあるファウストとメフェストテレスの銅像 写真右:広い店内。地元ライプチッヒのビールを飲む。
ライプチッヒには有名なゲバントハウス交響楽団がある。トーマス教会では毎週2回、ゲバントハス交響楽団の団員が演奏する。私たちはその日(土曜日)、その時の演奏会(15時から1時間)に合わせてライプチッヒ、トーマス教会を訪れた。入場料は2ユーロ(約260円)。演奏会まではトーマス教会向かい側のバッハミュージアムで時間を過ごす。ところがバッハミュージアムの窓からトーマス教会を見たら、1時間も前から入場者の長い行列ができていた。バッハミュージアムの見物は早めに切り上げ、行列に並ぶ。教会内の席は3,400席ぐらい有ると思うが、満席となり、壁際に立っている人もいた。