1) 私は月乃ちゃんの記事を過去4回書いてきた。このブログテーマ「月乃ちゃん」を参照ください。間もなく2013年4月5日が巡ってくる。ちょうど1年前の4月5日に月乃ちゃんが5歳を前に亡くなった。私はこの日は仕事で浅草のホテルに泊まっていた。お客と会食後に「松ぼっくり」、月乃ちゃんの父親、のツイッターを見たら、次の様な書き込みが目に飛び込んできた。私は一瞬呆然となり何がなんだかわからなくなった。


松ぼっくり‏@2kinon

亡くなった。月乃が…

2012年4月5日 - 22:06Twitter for iPhoneから· 詳細




横浜・青葉台暮らし-tsukino
松ぼっくりのツイッターから

2) 2011年10月に月乃ちゃんが脳幹グリオーマで余命は半年から1年と診断されてから父親は松ぼっくりの名前で病状をツイッターに書き続けた。しかし、この父親の書き込みに対する中傷があったのだろうか。この松ぼっくりの過去の書きき込みは昨年のある日に全て消去されてしまった。その後は2012年6月24日から父親は「つきのちゃん」という名前で書き込みを再開する。


私の問い合わせに対する2012年6月24日付の返事の書き込みだ。


つきのちゃん‏@2kinon
@yukioyokoi すみません勝手に止めてしまいまして。。。乗り越え方がわからないんです。ただそれだけなんです。。。すみません。
小児脳幹グリオーマは本当に治すことが出来なかったのか。。。悩んでも仕方ない答えを永遠と考えてしまう。ブログありがとう。

2012年6月24日 - 17:59 · 詳細


横浜・青葉台暮らし-tsukino
松ぼっくりのツイッターから


3 ) 2012年8月に日本テレビの24時間テレビに松ぼっくりのツイッターをフォローしていたタレント・ベッキーとの交流を描いた映像が10分ほど流された。同時に月乃ちゃんの闘病記録、両親へのインタビュー映像も流れた。このテレビ映像にも反響は賛否が分かれた。私は両親がテレビに出演したことはよかったと思う。両親は月乃ちゃんのことを忘れないように、また子供の脳幹グリオーマの恐ろしさを世間に知ってもらいたくてテレビに出演したのだ。この両親の行為を悪く取る、批判する人がいるのを私は許せないし、悲しくなる。


父親がまとめた娘・月乃ちゃんの映像記録だ。


http://www.youtube.com/watch?v=47osVgKY2Dg&feature=youtu.be



4) つきのちゃんの再開書き込みは2012年6月に始まったが書き込みはほとんど無い。書き込みの無いことが父親の悲しみの深さを表わしていると思う。書き込みへの反響は応援する者もあるが、批判、非難する者も少なからずあり、父親が精神的に相当参っている、精神が不安定になっているであろうことは容易に想像がつく。


私は月乃ちゃんの金沢での告別式には東京で仕事があり参列できなかった。牝猫と暮らす松ぼっくりツイッターのフォロワーの一人の青年男性は東京新宿から告別式に駆け付けた。私は月乃ちゃんはお花が好きだと聞いていたので花籠を送った。会ったこともない一人の女の子が亡くなったことに私は深い悲しみを覚える。亡くなった人への悲しみは自然に湧き上がるものだ。亡くなった国家指導者、災害犠牲者にたいする悲しみの強要は偽善の悲しみと言えるだろう。


来月5日に月乃ちゃんの一周忌がくる。両親がどのような気持でこの日を迎えるのかと考えると私の心が痛む。私は父親が娘の病状をツイッターに書き込んだことは間違っていなかったと思う。子を思う親の気持がひしひしと伝わってくる。両親は月乃ちゃんに出来るだけのことはしたと思う。私は両親が4月5日をこころ穏やかに迎えれらることを心から願う。

横浜・青葉台暮らし-MATUBOKKURI
松ぼっくりのツイッターから。2011年10月、幼稚園の遠足に行った月乃ちゃんは父親への初めてのお土産に松ぼっくりを拾ってくる。月乃ちゃんはこの数日後に、体調を崩し、病院で「脳幹グリオーマ」と診断される。