衆議院議員の任期は4年だが、衆議院には解散制度があり、首相に解散権がある。過去45回の総選挙では解散せずに任期満了で選挙になったのは1度しかない。麻生総理は2009年7月21日に衆議院を解散し、8月30日に総選挙(前回の第45回総選挙)となったが、任期はこの年の9月11日、任期満了までは12日、だった。従い、形式的には解散による選挙だが、実質的任期満了による選挙と言えよう。


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自民党は4年の任期満了を待たずに内閣支持率を高くして、その時期を狙って解散を打ち政権を維持してきた。2009年に麻生内閣が事実上の任期満了で総選挙うを迎えたのは、それまでの安倍、福田、麻生内閣の4年間に選挙に勝てる状況、解散できる状況、が1度も無かったということを意味する。2009年の総選挙は自民党が選挙に勝てる状況を作り出せずに、ボロボロになり追い込まれた挙句の選挙であった。政権交代は必然であった。起きるべくして起きた。



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過去、衆議院議員の任期は平均2年半だ。民主党政権下でいまの衆議院議員の任期はこの8月末で3年を迎える、逆に言えば後1年を切る。選挙までの限られた1年は早い、あっという間に来る。しかも1年を切った段階で、国民の目に見える成果、実績を上げるには時間が余りにも短い。


民主党政権を見るに、過去に解散を打てる状況になく、これから支持率が上がる見込みは全くないので、今後も解散は打てないだろう。マニフェストを反古にし、国民の期待を裏切り政界、官僚にすり寄った変節の民主党を国民は見放したのだ。要するに予想されるシナリオは民主党がこのまま支持率の低下を続け、ボロボロになり任期満了に追い込まれ総選挙を迎え、惨敗するということだ。民主党議員はそのことを知っているのでいま好き放題、やりたい放題で、あとは野となれ、山となれというやけっぱちな気持ちなのだろう。結局、民主党には政権担当能力が無かったということだ。


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