新鮮に憶えてるのはひとつの光景。
ある日、父、母、親戚が集まってなにやら普通じゃない様子
テーブルの上に紙切れを1枚置いて、みんな沈黙してる。
そして母が言った。
お父さんとお母さんは一緒には暮らせなくなったの・・・
あなたはパパとママとどっちと暮らす???
私は事の重大さをわかってなかった。
いつも、母は怒ってばかりで父はとても優しく私をかばってくれた
そんなイメージでしか見えてなかった私は言ってしまった・・
「お父さんと暮らす!!」
この時、その言葉がどんな事を意味しているのか
母はどんな気持ちだったのか・・なんて分かるはずなんてなかった
この時、6歳の冬。
その後の話し合いで兄弟をバラバラには出来ないって事で
弟も私と一緒に父と暮らすことが決まった。
実際に、母と別れた日の記憶はない・・・
子供達を手放す日、母はどんなだったのだろう・・・・
せめてこの日の記憶があれば今、母に対する想いも違っただろう
この頃の事は、今じや誰も語りたがらない・・
全ては闇の中に葬られたままだ・・・・・
今だから言えること、あの日、私が父を選んだ日
無理やりにでも母の元に引き止めて欲しかった
何も分からない6歳の少女に選択をさせるなんて・・・・
あの日の私の一言で、たくさんの人が
たくさんの涙を流す事になってしまった
私は、あの一言で、地獄への扉を開いてしまった・・・・