2月21日〜3月3日、10日間(オリエンなど含めると12日間)のヴィパッサナー瞑想コースに参加してきました。
ヴィパッサナー瞑想とは、ブッダが悟りをひらいた瞑想法で、2500年もの間、形を変えることなく純粋な方法が守られてきました。
著名人の実践者も多く、最近では世界的ベストセラー『サピエンス全史』著者ユヴァル・ノア・ハラリ氏がこの本の中で紹介しています。
日本では千葉と京都(現在改装中)、そしてアジア、ヨーロッパなど世界各国にあるヴィパッサナー瞑想センターでは、講習料も滞在費も食費もすべてが参加者たちの寄付で賄われているため、10日間1000円でも、1万円でも、100万円でも受講可能。つまり、あらゆる宗教、国籍、経済状態にある人も等しく受けることができます。
日本でのヴィパッサナー瞑想コースは毎回大人気で、キャンセル待ちが多数発生。私は幸運にもキャンセル待ちから参加に。
・スマホは預ける
・会話禁止
・本を読むこと、何かを書くこと禁止
・視線やジェスチャーでのコミュニケーション禁止
・朝4時起床、21時30分終了まで1日12時間瞑想
・正午以降は食事NG(19時間飲み物のみで過ごす)
・1時間の瞑想で、一切体勢を変えてはならない(手を開くことも足を組み替えることもダメ)
以上、並べてみると大変な制約、ルールの元で行うことが求められ、10日間はセンターの外に出ることもできません。食費や滞在費がタダだから…と甘くみて参加する人は、散々な目に遭います笑
というか、こうした規則があるからこそ、全世界で寄付のみで参加できるにも関わらず、純粋に瞑想を会得したい人だけが集まってくるのです。
私は20年前、大学時代に一度京都で参加してきましたが、酷い目に遭いました笑。1時間体勢を変えられない地獄、痛み、パニック、まるで刑務所のような生活。美味しいものが食べたい、人と会話がしたいと願って過ぎた10日間。
そんな不良参加者でも、びっくりするくらいの心の穏やかなと気づきがあったのです。
で、昨年からヴィパッサナー瞑想の情報が頻繁に入るようになり、今年に入ってからは朝晩の瞑想が自然とできるようになり、これは今こそ参加するタイミングではと思い、参加しました。
ヴィパッサナー瞑想の大切なポイントは、
①平静な心で
②渇望と嫌悪のジャッジをすることなく
③呼吸を使って今ここに集中しながら
④身体で起きる感覚を観察する
ということです。
瞑想中、足がひどくしびれると、『痛い痛い、足を伸ばしたい!』と嫌悪の気持ちが湧き上がります。
時々、エネルギーが全身を駆け巡るような、気持ち良さを感じると、『この感覚最高!もっと味わいたい』と渇望します。
これは人生も同じ。
望むことが起きれば、もっと起きてほしい!と渇望するし、嫌なことが起きると心は揺らぎ、こんなのは嫌だ!と嫌悪する。
つまりヴィパッサナー瞑想では、心の平静さを養いながら、身体に起きる心地よさも痛みも同じ"感覚"として、一切のジャッジをせずに観察していきます。
その実践が、日常生活の中でも生かされてくるのです。
瞑想を重ねるうちに、毎日の中で心が静まり、外側で起きる出来事にいちいち反応しなくなります。すると、良いことへの渇望であれ、嫌なことへの嫌悪であれ、穏やかに対応ができ、苦しみ、苦悩にとらわれることがなくなってきます。
本当に素晴らしい体験をしてきました。
・足中の痺れを穏やかに観察していたら、一瞬にしてすべての痛みが消え去ること3回
・6日目の朝、3畳ほどの個室で瞑想をしていたら、お告げのようなものをもらった
・最終日の深夜、不思議な気配みたいなのがやってきて、全身を今まで体験したことのないような、信じられないくらい心地よい感覚に包まれた。まさに天国体験
……同時に、こうした経験に浮かれて、次の瞑想では、『また魔法みたいに痛みよ消えろ〜』と念じても全然消えず、痛みはさらに増して地獄を味わったりもしましたが……
ヴィパッサナー瞑想は私に合っているようで、またどこかのタイミングで参加したいなと思っています。まずは自宅での実践中ですが、瞑想をはじめると決まって猫がちょっかいをかけてくるのが悩みの種です笑 平静な心で続けていきたいと思います。
ヴィパッサナー瞑想とネットで検索すると、千葉や京都での10日間コースの案内が見られます。今回の参加者の4分の1くらいは外国人で、様々な年齢や職業の方がいらっしゃいました。本当に素晴らしい体験なので、興味のある方はぜひご覧ください。
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