二人の護り手ー熱砂の巨兵3 黒川裕子 | ちわ☆わんつーmemory 

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日々の忘れたくないこと

小説『二人の護り手』 を読んだ

この巻で、今まで謎だった事柄がいくつもわかります。
タマラと呼ばれる大地、外殻(ゲカク)と皆が呼ぶ壁で外部と分けられていたわけですが、過去に外殻の外側からやって来たといわれる天馬の一族
その最後の一人がカルスだった訳で、この謎が一気に護り手である白天馬によって明かされます。
二人の護り手 - 熱砂の巨兵3 (C・NOVELSファンタジア)/中央公論新社
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内容紹介より
外殻”に孔が空き、水没し始めた世界。攻めてくる四貴―混乱の渦中、死に瀕していたカルスは、“白天馬”の命を受け、真の天馬として羽化するが、傀儡として担ぐ人、過剰な期待を寄せる人々に翻弄される。姉ジェリンと再会し、安堵も束の間、“白天馬”に誓約の成就を求められる。それは死を意味していた。拒んだカルスに、“白天馬”は世界を救う鍵と天馬の聚楽を教え、そこで人間と天馬の隠された事実を知るが…。

人と人との会話など登場人物がいる場面はいいのだけれど、
人が出てこない場面の描写はわかりにくくて参ります。忘れたくない ちわ☆わんつーmemory 


それと「巨兵」といったことばがイメージにそぐわないようで、これはセンスの問題かな?
作者と私とでイメージの共有ができないわ。

まして主人公が魅力的ではない。前作でも感じましたが、脇役は魅力的な人物がたくさん出てくるのに、主人公の少年が成長する物語といいながら、イライラさせる。
どうしましょう。。。

半分程読み進んで謎が解明された頃からは、とってもおもしろくなったのですが。
それは
白天馬ことアーカブが「霊長」と呼ばれる天馬の長インヴーリンの護り手であった頃の過去の話
カルスの生みの母 インヴーリンがどの様にして生き、殺されたか
こちらの内容は惹きつけられました。

イライラしながら読んだので読後感はイマイチですが、最後は気になる話
次巻で完結のようなので、早く終わらしてくれてよかったと言うべきか、早く終わるためにわかりにくくなったと言うべきか。



余談
私がファンタジーを読むようになったのは、故栗本薫さんの『グイン・サーガー』を読んでから
グインはけっこう長々と描写が続いて、シリーズも100冊完結予定が延びってしまったわけですが、
それだけに、わかり易く、人物も魅力的で、おのおの読者にはひいきの登場人物がいたり
比べてしまうのも酷かもしれませんが、今回は栗本さんの事を思い出してしまいました。
栗本さんは偉大なファンタジー作家だった。。。
  
  



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