上村松園展
展示期間が2期に分かれています。前期9月7日~26日 後期9月28日~10月17日
パンフを見てもわかりますが前期のハイライトは『焔』 後期は『序の舞』です。
どちらを取る?と聞かれれば『焔』 という訳で、前期を選びました。
十代の作品「四季美人」から亡くなる直前の「初夏の夕」まで
見応え満点、迫力のある作品もばっちり
ほとんどが美人画だけれど、同じ画家の描いた美人画でも年代、内容により変わってくるのがわかっておもしろかった。
私の好きな画は目尻が上がり気味だと判明。そして迫力が感じられるものがよかった。
音声ガイドでこの画の説明を聞きました。小町のプライドが現れていてすてきです。
謡曲「草紙洗小町」を題材にした作品
私は能は苦手だなぁ だけど、能からの題材が多く、印象に残った作品もその系統。
この顔の書き方は能面を参考にしているそうです。
題材も謡曲「花がたみ」
愛する人を想い過ぎて正気を失った照日の前
写生画も展示されていますが、いろいろなポーズを描いていました。その中からこの構図で描かれた作品。
そして今回見に行きたいと思ったパンフの『焔』
やはり謡曲「葵の上」から。 光源氏の正妻葵の上に嫉妬して生霊となる六条の御息所
表情、ポーズ 他の美人画とは一味違う。女の情念ですね。 見に来てよかったです。
同じタイトルの画や同じ構図の画などけっこうありました。
この作品はどちらも『鼓の音』 青い着物の画は昭和13年作 赤い着物の画は昭和15年作 配色が逆
2点並べて展示されているところがおもしろいです。
静御前を描いた「静」 歌人の「伊勢太輔」なども顔の表情がいいです。美しい
堪能して美術館を出るともう暗くなっていた。金曜日は夜8:00まで見ることができます。
美術館向かいの歩道は夜のジョギングをしているランナーがたくさんでしたね。
途切れることなく走り去るランナー達にびっくり。行くときは全然いなかったのに
話には聞いていたけど、ここまで多いとは 金曜の夜に健康的やなぁ